小川航基「夢はプレミアリーグでプレーし、CLに出場すること」。塩貝健人「ビッグゲームで点を取れたら」…NEC日本人3選手が明かすそれぞれの目標
エールディビジのNECに所属するFW小川航基、佐野航大、塩貝健人の日本人選手3人が、クラブの会見室で『Voetbalzone』などオランダ複数メディアのインタビューに応じている。 NECは昨年7月に横浜FCから現在27歳の小川、その翌月にファジアーノ岡山から21歳の佐野、そして今夏に慶應義塾大学サッカー部に所属していた19歳の塩貝を獲得。小川はこれまで公式戦51試合(22ゴール2アシスト)、佐野は44試合(7ゴール3アシスト)に出場とレギュラーに定着する中、塩貝は9試合の途中出場が続き、カップ戦で1ゴールを記録している。 そんな日本人選手の3人だが、オランダでの日常などを語るほか、NECでの最初の日々や加入した経緯などについても言及。同クラブについてはほとんど何も知らなかったと認める小川は「僕より先にNECでプレーした日本人選手はいなかったですからね。クラブに加入する前、どんなプレースタイルのチームなのか、監督はどんなシステムを用いているのかを見るために試合をいくつか観て、それが気に入ったという感じです」と振り返っている。 一方で佐野はNECを新天地に選んだ理由について、「自分のサッカーキャリアを次のレベルに引き上げるために欧州に行きたいと思っていました」と説明。「それに5大リーグに向かう前にはまずオランダでプレーしたいと。オランダの方が、例えばドイツやイングランドよりテクニックが重視されています。あっちのサッカーはよりフィジカルですからね」と語った。 また、佐野は塩貝について「彼はNECからのアプローチがあったとき、まだ学生でした。その若い年齢でオランダに行くか行かないかしっかり考える必要がありました」と指摘。「僕も塩貝にオランダやクラブに関して少し話しました。こっちに来るかは最終的に自分で決めなければいけないとも言いましたね」と続けている。 3人はオランダのサッカーの印象にも言及。塩貝は「オランダのサッカーはインテンシティがとても高いと思います」と語ると、佐野も「欧州のサッカーはよりフィジカルですしレベルも日本より高いと感じます。特に最初のころはついていくのに苦労しました。ここで見せたいレベルに達し始めるまで、6カ月はかかりましたね」と告白した。 小川は「日本からだと直接5大リーグに行くのは難しいです。ここオランダでは成長できるし、欧州サッカーのインテンシティやスピードに馴染んでいくことができます。それからはより簡単にトップリーグへのステップに踏み出すことができると思います」と述べた上で、自身が描く今後のキャリアを明かしている。 「僕の夢はプレミアリーグでプレーし、チャンピオンズリーグに出場することです。もちろんNECでそれができれば最高です!その夢に近づけるために、今シーズンはこのクラブのためにできるだけ多くのゴールを決めたいと思います。最終目標はチャンピオンズリーグだけではなく、ワールドカップでもゴールを決めることです」 今後の目標の問いには「いつかブンデスリーガやプレミアリーグでプレーし、チームとともにチャンピオンズリーグで輝けたらと思います」と返す佐野も将来的にはドイツやイングランドへのステップアップを目指す模様。「もう一つの目標は日本代表で重要な選手になることです」とも明かしている。 なお、まだ加入から日が浅い塩貝はやはりまずはNECで結果を残すことを意識。「今シーズン、5ゴールを決めて、ビッグゲームで点を取れたらいいなと思います」と目標を掲げた上で、「小川さんに早くステップアップしてもらえれば、僕ももっとプレーできます」と会場の笑いを誘いながら返答した。