武田一顕氏“103万円の壁”引き上げに「105万円でも」「お金取りたい人たちなんだから」
元TBS記者でジャーナリストの武田一顕氏が29日、MBSテレビ「よんチャンTV」(月~金曜午後3時40分=関西ローカル)に出演。石破茂首相が衆院本会議で所信表明演説を行い、所得税の支払いが生じる“年収103万円の壁”について「令和7年度税制改正の中で議論し、引き上げる」と明言したことについて言及した。 103万円の壁を巡っては、国民民主党が、28日に所得税の非課税対象を178万円まで引き上げる法案を提出した。 WEST.中間淳太は「(国民民主党代表の)玉木さんが178万円というのは、賃金とか物価とかを計算した上での数字なので、いくら『引き上げ』と言っても本当に178万円までいくのかは心配」。引き上げを明言したとはいえ、石破首相が178万円まで引き上げるかどうかに懸念を示した。 これに、武田氏は「いかない、いかない。そんな自民党だって、それをやっちゃうと、財源、お金がなくなっちゃうわけだから。お金取りたい人たちなんだから」とバッサリ。 「それをどうやって圧縮して低いところで玉木さんに納得してもらうかっていうので、今、ものすごい勢いで知恵を絞っているのが自民党の中の状況です」と現状を解説した。 その上で、武田氏は「断言したのは大きい。『引き上げます』まで、国会の本会議で石破総理が言ったっていうのは大きいけど、これでは105万円でも引き上げ。2万円でも満額でも引き上げ。この間でどこまで玉木さんの言い分を取り入れられるのかが、この国会での最大の課題」と指摘していた。