神戸、武藤嘉紀の劇的同点弾で勝ち点1を獲得!首位で最終節へ…柏は5試合連続後半ATに失点
明治安田J1リーグは30日に第37節が行われ、柏レイソルとヴィッセル神戸が対戦した。 【順位表:J1リーグ】 残り2試合となった今季のJ1リーグで、降格圏と5ポイント差の17位・柏(勝ち点40)と、2位に3ポイント差をつけて首位を走る神戸(勝ち点68)、残留争いと優勝争い真っ只中の両チームが三協フロンテア柏スタジアムで激突した。 他会場も含めて両者とも今節の結果次第で残留・優勝を決められる可能性のある中で迎えた一戦は、立ち上がりからスタジアムも熱狂に包まれ、激しい攻防が続く。すると5分、柏が早速先制に成功。手塚康平の正確なCKに木下康介が頭で合わせ、ホームチームが大きなリードを奪う。 勢いに乗る柏は7分にも決定機を作ると、その後もマテウス・サヴィオや細谷真大らを中心にチャンスを作る。一方でジエゴと大迫勇也など、局所でのデュエルもさらに激しくなっていき、高いテンションのまま試合は進んでいく。43分の手塚康平の直接FKはわずかに枠の上へ外れたが、前半をリードして折り返す。 劣勢の神戸は、後半頭から本多勇喜と佐々木大樹を投入。早い時間で選手を入れ替え、状況の打開を図る。一方の柏は、59分にカウンターの場面でマテウス・サヴィオの運びから木下康介が際どいシュートを放つと、70分にもマテウス・サヴィオのチャンスメイクから小屋松知哉がビッグチャンスを迎えた。その後も激しい攻防が続く中、両チーム選手を入れ替えながら勝利を目指していく。神戸は85分、大迫勇也がボックス内で決定機を迎えたが、GK松本健太のファインセーブに阻まれている。 すると90分、試合を左右する大きな出来事が。空中戦で武藤嘉紀と競り合ったジエゴの肘が顔に入ったとして、VARオンフィールドレビューの結果、神戸にPKが与えられる。ジエゴは退場処分となった。しかし、このPKを大迫勇也が失敗。アウェイチームは同点に追いつく絶好のチャンスを逃した。 それでも、後半アディショナルタイムにドラマが。CKの場面から、最後は武藤嘉紀がネットを揺らす。最初の判定はオフサイドだったが、VARオンリーレビューの結果、ゴールは認められている。試合はこのまま終了。1-1のドロー決着となった。 この結果、5試合連続で後半アディショナルタイムに失点した柏は、勝ち点41に。この試合での残留は決められなかった。一方劇的な展開で勝ち点を手にした神戸は、勝ち点69に。翌日に試合を控えるサンフレッチェ広島との差を暫定で「4」としている。