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【立派になりすぎた?】フォルクスワーゲン・ゴルフGTI ゴルフRある今、「伝説」の存在価値は?

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AUTOCAR JAPAN

公道 もはやポテンシャル引き出せず

まずルックスは、ノーマルのゴルフ7とは周囲に放つオーラがまるで違う。 専用デザインの前後バンパーや、フロントグリルからヘッドライト内部まで伸びるレッドのストライプ、ダークテールランプ、専用の19インチアルミホイールなどが、いかにもスポーティグレード然とした雰囲気を醸し出している。 走り出しても硬派な印象は変わらない。 引き締まった足回りとレスポンスが良くパワフルなエンジン、適度に手応えのあるステアリングホイール、強力でコントローラブルなブレーキペダルのタッチが、スポーティモデルを操っている事をドライバーにはっきりと伝えてくる。 高速道路では、そんなスポーティネスが一層際立つ。パワーに余裕があるので首都高の短い合流でも全く不安を感じない。 DCCでスポーツモードを選ぶと、足回りはビシッと引き締まり、DSGは低めのギアが選択されて、さらにダイナミックな走りが楽しめるが、日常の移動ではやや過剰に感じる。 正直言って、一般道が60km/h、高速道路は一部のみ120km/hで他は100km/hの日本では、法を犯さないかぎり、サーキット以外でこのクルマのポテンシャルを引き出すことは不可能だ。 ゴルフGTIとは今やそんなクルマなのである。

GTI TCRやゴルフRも 存在意義は

とはいえ、かつてドイツでフェイスリフト前のゴルフ7のALLSTAR(1.4 TSIを搭載した特別仕様車)に3年ほど乗っていた身としても、今回のGTIパフォーマンスは、やはり魅力的に感じた。 ゴルフというクルマをドイツで使っていると、その動力性能や高い快適性能、優れたパッケージングに、本当に感心させられるのだが、GTIはそんな「身近なクルマ」ゴルフの最高峰なのである。 ゴルフGTIパフォーマンスは、スポーツモードの乗り心地は確かに硬いが、パワフルでリニアな加速やハンドリングの正確性、シャシーの剛性感などが、ノーマルのゴルフより明らかに高く、スポーティである事以上に「良いクルマ感」に溢れている。 工業製品としてクオリティが抜群なのである。「このクルマでドイツのアウトバーンを走ったら、さぞ気持ち良いだろうな」と、思わず想像してしまった。 ゴルフ7のGTIには、290psと38.7kg-mを絞り出す2.0L直4ターボを搭載したGTI TCRも登場し、さらには310psと40.8kg-mまで性能を引き上げ、駆動方式を4WDとした史上最強のゴルフRまである。 つまり、もはやGTIはトップパフォーマンス・バージョンではないのだが、その存在感は全く薄れていない。何故なのだろうか。

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