世帯所得の中央値437万円の世帯は、東京にどれくらいいる?
平均所得が高いともいわれる東京都。その東京都には日本の世帯の中央値に当たる年収437万円の世帯は東京都にどれくらいいるのでしょうか。 東京都の所得の分布について見ていきます。
日本における1世帯の所得の中央値は437万円
まずは日本の1世帯当たりの所得分布について見ていきましょう。2019年の国民生活基礎調査の概況によれば、2018年の日本における1世帯当たりの所得の平均値は552万3000円、中央値は437万円になっています。
出典:2019年 国民生活基礎調査の概況 平均値は、単純に世帯の年収の合計を世帯数で割ったものになるため、1世帯でも極端に収入が高い、あるいは低い世帯があると平均が大きく上振れないし下振れする数値となります。 それに対して中央値は数値を順に並べ、その中でちょうど真ん中に当たる数値となるため、年収としては平均に比べてより一般的な人の年収を求めることができます。 そのため、「一般的な日本人の年収」は2018年においては437万円ということになります。
世帯年収437万円の世帯は東京にどれくらいいる?
平成30年住宅・土地統計調査「住宅及び世帯に関する基本集計」によれば、東京都の総世帯数は682万5100世帯あるようです。そのうち、年収400万円から500万円未満の間に属する世帯数は77万3300世帯あるようです。割合としては11.3%程度です。 すると東京都においても世帯所得の中央値、437万円の世帯は最大でも77万3300世帯程度だということが分かります。 全体の11.3%未満だと考えると、東京都においても世帯年収437万円の世帯はそこまで多くないことが分かります。 全国区の数値では400万円から500万円未満の世帯は11.6%程度あるようで、東京都においては収入が中央値である437万円程度の世帯は全国区と比較すると若干少なくなることが想定できます。
東京ではどの世帯年収の世帯が一番多い?
東京において一番多い世帯年収は200万円から300万円未満の世帯で95万1700世帯、割合にすると13.9%です。