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「5分前にはルームに入室」「深々と頭を下げながら会議終了ボタン」はデマ 大炎上した“謎のテレワークマナー”は誰が広めたのか マナー本出版社も「驚いている」

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ねとらぼ

 あさ出版から9月3日に発売される、書籍『超基本 テレワークマナーの教科書』を巡って、ネット上で怒りの声が噴出しています。同書に対する反応を見ると、「これはひどい」「うるせーばーか」「害悪」「こんな創作マナー出てくると思ったわ」など憤りをあらわにする人が大半。しかし調べてみると、拡散されていた“謎マナー”は、同書に書かれていたものではなかったことが分かりました。 【画像:“謎マナー”の発端とみられるツイート】  問題となっていた“謎マナー”は、「会議の開始の5分前にはルームに入りましょう」「終わるときは深々と頭を下げながら会議終了ボタンを押す」「お客様より先に退出してはいけません」といったもので、確かにこれだけ見ると思わず首をかしげたくなるようなものばかり。これまで複数のニュースサイトやまとめサイトが「謎のテレワークマナーが登場 講師『終わったら頭を下げて会議終了ボタンを押す。客より先に退出はNG』」といったタイトルで記事化しており、いずれも著者や出版社に対し批判的なコメントが多数ついています。  しかし、話題となっている書籍『超基本 テレワークマナーの教科書』はまだ発売前。出版社サイトの紹介文にも「終わるときは深々と頭を下げながら会議終了ボタンを押す」といった内容は書かれておらず、これらの“謎マナー”が一体どこから出てきたのかは不明です。念のため出版社に問い合わせてみると、そのような内容は書籍内にも、紹介文にも入っておらず「弊社としても驚いている次第です」とのことでした。つまり、話題になっていた一連のニュースやまとめ記事は、いずれも“虚偽”ということになります。  しかし、それなら一体「終わるときは深々と頭を下げながら~」などの“謎マナー”はどこから出てきたのか……? 調べてみると、ある個人アカウントが“ネタツイート”のつもりで投稿した書き込みが、さも「本にそう書かれている」かのように誤解され広まったのがどうやら発端(※念のため、ツイートの内容は書籍からの引用かどうか問い合わせましたが回答はありませんでした)。さらに、そのツイートが匿名掲示板に転載されたり、ニュースサイトやまとめサイトなどで記事化されたりしていくうちに、ネタではなく「講師の発言」としてゆがめられていった――というのが今回の炎上騒動の真相のようです。  なお、あさ出版によると、実際の書籍では「オンラインミーティングの入室は1分前で十分」「オンラインミーティングで席次を気にする必要はありません」などのマナーが紹介されているとのこと(プレスリリースより)。著者の西出ひろ子氏はマナーについて「相手の立場を考えつつ、お互いにプラスの関係を構築させていくもの」としており、「『先に入室していないから失礼だ』などとお互いが思わないこと。それが真のマナーです」とも。拡散されていた“謎マナー”とはかなりトーンが食い違っていることが分かります。  今回の「テレワークマナー」の炎上以前から、「マナー」や「マナー講師」はネット上で批判の対象になることが多く、対立煽りの材料にされやすいトピックの一つ。思わず「これはひどい」と思うような情報を見掛けても、まずは冷静に出どころを確認することが大切です。

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