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露天商 祭りなく収入ゼロ 営業に不安「廃業も視野」

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北日本新聞

 新型コロナウイルスの影響で、県内の露天商が出店の機会を失っている。感染拡大に伴い、地域の祭りやイベントが軒並み中止になっているためだ。激減した収入の回復を願う一方、感染拡大の第2波が懸念されることから、緊急事態宣言解除後の営業に不安を募らせている。 (岸弦太)  「4月から収入はゼロ。このままだと廃業も視野に入れなければならない」。主にたこ焼きや焼きそばを販売している木村商店の店主、木村章(あきら)さん(76)=富山市=は肩を落とす。  例年は、3月から秋の行楽シーズンまで県内各地を飛び回っている。しかし、今年は3月28日から4日間、富山城址公園に出店したのが最後だ。この時は花見客がおらず、予定より早めに切り上げた。各地の花見に向けた準備をしてきたが、自粛要請に伴って出店先がなくなり、4月から家で過ごす日々が続いている。  国や県の補助金を申請することも考えたが、返済のめどが立たないため諦めた。「貯蓄を切り崩して生活しているが、年内が限界」とこぼす。

 どんどん焼本舗小幡の小幡和久さん(51)=滑川市=も、祭り中止のあおりを受けて収入が激減した。祭り以外にも毎週末、スーパーの駐車場に店を出しているが、外出自粛が明けても客足が伸びず売り上げは芳しくない。家族5人で暮らし、長女は小学校に入学したばかり。「そろばんなどの習い事を続けさせてやれるかどうか」と気に掛けている。  県内の露天商が加盟する県移動商業組合(倉田達也会長)によると、祭りや大型イベントの開催は4~8月に集中し、年間100日余り出店する組合員もいるという。  今年は数百の露店が並ぶ6月の山王まつり(富山市)をはじめ、8月のひみまつり(氷見市)、9月のおわら風の盆(富山市)など多くの祭りが中止となり、花火大会も大半が取りやめになった。倉田会長は「組合員には祭りの再開まで耐えてもらうしかない。いつでも出店できる体制をつくっていきたい」と話した。

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