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ファミリーコア獲得狙うTBSの次の課題

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激動の香港へも現場取材を敢行

 この秋は台風による災害報道が多かったのだが、なるべく現場に出ようと心掛けたという。 「千葉を襲った台風15号の時は、数日経ってから南房総を取材しました。水道や電気などのインフラに被害が出ていたのですが、1日か2日で復旧するだろうと、東京電力もそういう発表だったので、当初はニュースの扱いもそれほどではありませんでした。しかし実際に現場を見てみると、家屋は屋根が剥がされて軒並みブルーシートに覆われています。電柱も道を塞ぐようになぎ倒されていて、私にはまさに被災地そのものに見えました。  その時は、現場で私がリポートしたVTR映像を流して、スタジオでさらにそれについて解説するという形でした。この台風では、各社とも初期報道が遅れてしまったのですが、ツイッターなどには、大変なことになっているといった投稿があふれていました。現場に行って自分の目で取材することの大切さを実感しました。  その後の台風19号の時は直後に長野に入り、その後もあわせて3回、取材に行きました。福島県の重度の障害のあるお子さんのお宅を訪ね、どんなふうに避難したのかというお話も伺いました。台風以外でもなかなか時間が取れないのですが取材には何度か出ています。香港のデモの取材などもできるだけしたいと思っています」  このインタビューの後、小川さんは実際に香港区議会選挙を現地で取材した。香港行政長官に自ら声をかけるなど気合の入った現地リポートだった。  テレビ朝日に入社して最初に関わったのが田原総一朗さんの『サンデープロジェクト』だったが、そこで田原さんに教わった「自分なりの言葉でとらえ、自分なりの考えを持つこと」を大切にしていきたいという。彼女の現場取材が増えていくことで、『NEWS23』にも新しいイメージがこれから増していくのかもしれない。  前出の米田プロデューサーは、もともと筑紫哲也さん時代の『NEWS23』に関わってきた経験を持つ。「物言うニュース番組、問いを発し続ける番組」という筑紫さんの時代からのスタイルを今も続けていきたいという方針だ。 「その中でメインキャスターの役割というのは、今起きていることがどういうことなのか、視聴者と一緒に問いを発していくことだと思っています。小川さんはこれまでのところ、党首討論や地震などの報道で、切り盛りやさばき方が好評です。アンカーの星浩さんとお二人でどんなネタでもさばけると思うし、これからは現場にも出かけていただきたい。大統領選の現場に行ってしっかり取材・報告できる人はそんなにいないと思うので、彼女のそういう強みを生かしていきたいですね」  22時台、23時台のニュース番組にとってなかなか難しいのは、若い人たちがニュースをもっぱらネットで見るという時代になって、視聴環境が変化していることだ。米田プロデューサーはこう語る。 「伝えるべきニュースから伝えるという精神を続けていきたいと思っています」  筑紫さん時代への原点回帰を掲げる『NEWS23』、今後どうなってゆくのだろうか。

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