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今季のMLBは「投高打低」。ダルビッシュ有や大谷翔平らの現地評は?

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週プレNEWS

開幕すら危ぶまれた今季のMLBも、レギュラーシーズン終盤に入り、プレーオフが始まろうとしている。 全60試合の短縮シーズンは、近年まれに見る「投高打低」のシーズンでもあった。米スポーツ専門誌『スポーツ・イラストレイテッド』は「(開幕2週目時点の)球界全体の平均打率は2割3分で、1972年以降では最も低い数字だ」と指摘。 その数字は大きく改善することなく、日本人選手たちの成績にも影響が出ている。投手陣のなかでは、ダルビッシュ有と前田健太が目覚ましい活躍を見せた。 シカゴ・カブスのダルビッシュは、今季2戦目からの7連勝をはじめ、自身初の月間MVPを受賞するなど、8勝3敗で日本人初の最多勝に輝く大活躍。受賞すれば日本人初となるサイ・ヤング賞の有力候補と目され、『NBCシカゴ』は「有のピッチングはサイ・ヤング賞どころか、シーズンMVPクラスだ」と高く評価する。 まず米メディアが注目したのは変化球。今季から加えた新魔球「スプリーム」もそのひとつだ。ツーシームとスプリットの中間の球で、ストレートのような速球が打者の手元で急に落ち、強打者たちを手玉に取る。 デビッド・ロス監督が「有は投球を完璧にコントロールしている」と大絶賛した制球力も話題になったが、米スポーツ専門チャンネル『ESPN』が取り上げた「投球テンポの変化」も興味深い。 ダルビッシュは「これまではすぐ投げるように言われてきたが、今は次の投球に集中するためにゆっくり時間をかけている」と語る。自分のスタイルを貫いたことがプラスに働いた。 前田健太は、移籍1年目のミネソタ・ツインズで6勝1敗。現地時間8月18日のミルウォーキー・ブルワーズ戦で見せた8回までのノーヒット投球は、今季の好調ぶりを象徴する試合だった。 これまでは右打者を得意としていたが、今季は左右問わずに快投している。現地メディア『ゾーン・カバレッジ』は「左打者に対してアプローチを変えた」という見出しで、「今季、左打者に対してスライダーとチェンジアップを増やしている」と報じた。 そんな変化球を、ツインズのサド・レバインGMは「球界最高のレベルだ」と称賛。米メディアは「スライダーが左打者への対策か」と探りを入れたが、前田は「それはちょっと教えられないですね」と、詳細を明かさなかった。 もうひとつ、好調の理由に挙げられたのは、ダルビッシュにも共通する制球力。今季、前田のストライクゾーンへの制球力は65%前後で推移しており、過去に比べて約5%も高い。変化球と制球力が向上し、ツインズの球団新となる、日本人最多タイの8者連続奪三振も達成した。

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