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河口の森 花ざかり オヒルギ・メヒルギ 亜熱帯の彩り

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南海日日新聞

 鹿児島県奄美大島中南部の住用湾奥(奄美市住用町)、住用川と役勝川が流れ込む河口に、こんもりと広がるマングローブの森。盛花期の夏を迎えたオヒルギとメヒルギの紅白の花が、鮮やかに浜辺を彩っていた。  マングローブは熱帯、亜熱帯地域の海水と淡水が混ざり合う場所に生える植物の総称。同島で主に見られるのはオヒルギとメヒルギ。住用町の群落は、国内では沖縄・西表島に次いで2番目に広い70ヘクタール超に及び、奄美群島国立公園の特別保護地区。水際に並ぶ木々は、満潮時には海水につかり、干潮時には外気にさらされる特殊な環境でたくましく生きる。

 とがった葉と膝を曲げたような根(膝根)を持つオヒルギに対して、メヒルギは丸い葉と板状の根(板根)が特徴。それぞれ紅白の花びらのように見えるのは萼(がく)。花弁はその内側で目立たない。果実が樹上で発芽して、細長い「胎生種子」がぶら下がり、落ちて泥に刺さって根付いたり、海流に乗って漂う。  かつて、本場奄美大島紬の染料としてテーチ木(シャリンバイ)とともに使われた。多様な生き物が暮らし、豊かな生態系を育むマングローブは「生命のゆりかご」ともいわれる。

奄美の南海日日新聞

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