「専業主婦」と「兼業主婦」の生活満足度、どれくらい違う?みんなの回答
女性のキャリアは、出産や育児といったライフイベントの影響を少なからず受けます。とくに20~30代の働く女性が出産のチャンスと仕事の間でキャリア選択を迫られるのはよく聞く話です。今まさに葛藤している最中という方も多いかもしれません。 今回は、出産を機に仕事を辞めた女性と、仕事を継続し育児と両立している女性の環境や満足度についてご紹介します。
出産退職層と就業継続層の満足度を比較すると…
(株)マクロミルと認定NPO法人マドレボニータは協働で「2020年妊娠期・育児期のパートナーシップ実態把握調査」を実施しました。この調査で、出産や育児を機にそれぞれの選択をした女性たちに生活全般に対する満足度を聞いています。 第一子(0~1歳の子がいる女性)を対象とし、選択肢のタイプは3つに分けられています。 「妊娠が分かった時点で非就業(全体の22.4%)」「出産前後に退職(37.4%)」「就業継続(40.2%)」です。 それぞれの分類の人たちの生活満足度の回答を見ると、出産前後に退職した女性は他の層に比べて満足度が低いことがわかりました。また、出産を機に退職した女性より、仕事を続けている人の満足度のほうが高いという結果が出ています。 生活満足度 ・妊娠が分かった時点で非就業 39.5% ・出産前後に退職 31.5% ・就業継続 43.7% (※育児期の女性ベース) 女性がどのような選択をしたかで、生活環境だけでなく、母である女性自身や周りの意識も違ってくるようです。ひいてはこの調査結果のように満足度にも差が生じています。また、就業継続層は、家事や育児に対して周囲の手を借りることに肯定的です。 夫の家事への協力度も高く、悩みを相談できるコミュニティとのつながりも持ちやすい傾向が見られます。仕事と育児の両立は心身ともに大変なものですが、このような生活環境にあることから育児ストレスはむしろ溜まりにくいのかもしれません。