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さいたま市が推し進める「ノーマライゼーション」とは ブラインドサッカー国際親善試合を開催

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みんなの2020

さいたま市は2月23日(土)、NPO法人日本ブラインドサッカー協会と協力して、サイデン化学アリーナ(さいたま市記念総合体育館)で「さいたま市ノーマライゼーションカップ2019」を開催する。7回目を迎える同大会では、ブラインドサッカー女子日本代表と女子IBSA(国際視覚障害者スポーツ連盟)世界選抜チームが対戦する。 ノーマライゼーションカップは2013年3月に初めて開催され、ブラインドサッカー日本代表はブラジルやドイツなど世界の名だたる強豪チームと国際親善試合を行ってきた。2018年の第6回大会では、その前年に発足したばかりのブラインドサッカー女子日本代表が女子の試合では国内初となる国際親善試合で女子アルゼンチン選抜と対戦し、7対3で勝利した。今回の大会は、女子日本代表として国内2回目の国際親善試合となる。 ノーマライゼーションカップが開催されるようになった背景を、さいたま市障害政策課の担当者はこう話す。 「さいたま市では平成23年(2011年)に、日本全国の政令指定都市で初めて、『誰もが共に暮らすための障害者の権利の擁護等に関する条例(ノーマライゼーション条例)』を制定しました。私たちが暮らす社会には、国籍、性別、肌の色などさまざまな人がいて、その中には障害のある人もたくさんいます。ノーマライゼーションが目指す『障害のある人もない人も相互に協力し合うことで誰もが同じように暮らせる社会』という考えのもと、さいたま市では障害の有無にかかわらず、誰もが安心して暮らすことができるようさまざまな取り組みを行っています。これは、日本ブラインドサッカー協会が掲げるビジョン、『ブラインドサッカーを通じて、視覚障害者と健常者が当たり前に混ざり合う社会を実現すること』と重なり合うものです。ノーマライゼーションについて、より広く市民の方々に知っていただくために、日本ブラインドサッカー協会と協力してノーマライゼーションカップを開催するようになりました」 ブラインドサッカー(視覚障害者5人制サッカー)という競技では、アイマスクを着けた“見えていない”4人のフィールドプレーヤーがまるで“見えている”かのようにドリブルやパスをし、ゴールを奪い取る。なぜ彼らはそんなプレーができるのか――。それは、転がると音が出る特殊なボールを使用しているほかに、“見える人の協力”があるからだ。自陣ゴールを守るゴールキーパー、敵陣ゴール裏に立つガイド(コーラー)、そしてサイドフェンスの外側に立つ監督が、“声”でフィールドプレーヤーに、ゴールはどこにあるのか? 距離は? 角度は? 相手の選手はどこにいる? シュートのタイミングは? などの指示を出す。 選手同士の声の掛け合いも含めコミュニケーションが勝負のカギを握るこの競技では、視覚障害者と健常者が協力し合い、お互いを信頼して応えることによって、初めてゴールが生まれる。これはまさに、『障害のある人もない人も相互に協力し合うことで誰もが同じように暮らせる社会』というノーマライゼーションが目指す社会に通じるといっていいだろう。 「来場者数は年々増えていまして、昨年は1000名を超える方々にお越しいただきました。当初と比べますと、ノーマライゼーションの浸透はかなり進んできているのではないかと考えています」

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