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中国、原子力で世界一目指す野望に固執か-今年は目標未達の公算も

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Bloomberg

(ブルームバーグ): 中国は原子力発電について今年の目標が未達となる可能性が高いが、2030年までにこの分野で世界一の国になるとの野望は断念しそうにない。

中国のエネルギーミックスは石炭や他の化石燃料の比重がなお高い。こうした中で政府の専門家らは、原子力の発電容量が2030年までに2倍余り増えて130ギガワットに達する可能性があると説明している。これは中国全体の発電量の10%前後にとどまるとみられるが、それでもドイツの年間実績に相当する二酸化炭素排出が抑制される計算だ。

ただ、中国が今年の目標とする58ギガワットの年内達成はないとみられる。その要因は原子力エネルギーに関連する最近のほぼ全てのつまずきに言えることだが、9年前に起きた福島第一原子力発電所の原発事故にさかのぼる。この影響で新しいプロジェクトが進まず、承認も停止した。ただグローバルデータによると、中国は原子力発電で22年にはフランスを抜いて世界2位、その4年後には米国を抜いてトップに躍り出る見通しだ。

中国の原子力にとって恐らく最大の脅威は原子力以外のクリーンエネルギーだ。太陽光や風力に関する専門技術の蓄積や重点強化、原子力にかかる多額の先行投資や安全性に関する過去の問題を踏まえると、再生エネルギーのより幅広い成功によって原子力が最終的にあまり重視されなくなることも考えられる。

中国の原子力発電を監督する中国国家能源局はこの記事に関するコメント要請に対し回答を控えた。

原題:China to Dominate Nuclear as Beijing Bets on Homegrown Reactors(抜粋)

(c)2020 Bloomberg L.P.

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