カナダ独禁当局がグーグルを提訴、広告ツール売却含む是正措置求める
(ブルームバーグ): カナダの独占禁止当局は、アルファベット傘下のグーグルがウェブ広告分野での独占的地位を不当に利用しているとして、同社を提訴した。グーグルは既に米欧で独禁訴訟に直面している。
カナダ競争局はグーグルが市場での優位性を維持するため広告ツールを違法に組み合わせ、独占的地位を利用して自社ツールが優先的にアクセスされるようにすることで広告オークションをゆがめたと主張している。
同局は28日、競争審判所に以下の3点の是正措置を求めたと発表した。
今月20日には米司法省と複数の州当局がグーグルの独占解消に向け、インターネット閲覧ソフト「クローム」の売却命令などを求めるビジネス手法の是正案を裁判所に提出していた。
グーグルのグローバル広告担当バイスプレジデント、ダン・テイラー氏は電子メールで送付した資料で、カナダ当局の申し立ては「広告の買い手と売り手に多くの選択肢がある激しい競争」を無視しており、同社は法廷で争うつもりだと述べた。
英国でもグーグルの広告慣行を巡り同様の調査が行われている。
原題:Canada Antitrust Watchdog Sues Google, Seeking Ad Tech Breakup(抜粋)
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Thomas Seal, Randy Thanthong-Knight