Yahoo!ニュース

IDでもっと便利に新規取得

ログイン

ふるさと納税の寄付増加 4月、石川県内11市町で前年超え

配信

北國新聞社

 新型コロナウイルスの感染拡大に伴い、ふるさと納税の寄付が増加している。北國新聞社のまとめでは、石川県内の11市町で4月の寄付額が前年同月を上回った。外出控えが進んだことで食の返礼品に人気が集まっているほか、帰省できない人たちが地元を応援しようと申し込んでいるケースも多いとみられる。地場メーカー製のマスク用シートや消毒液を返礼品に加える自治体も出てきた。

 能登町では、4月の寄付額が1225万円となり、前年同月比3・8倍と大幅に増加した。返礼品はほとんどが食料品で、特に地元で水揚げされた魚を使った「刺し身盛り合わせセット」の人気が最も高い。同町の担当者は「外出自粛が続き、自宅でおいしいものを食べたいという人が多いのではないか」と話した。

 隣の珠洲市でも能登牛(のとうし)など食関連の返礼品需要が高く、寄付額が2・1倍に急伸した。七尾市では刺し身盛りのほか、コメの引き合いが伸びているという。

 甘エビのすし、神子原(みこはら)米(まい)などが人気を集める羽咋市の担当者は「自宅で過ごす人たちが通販代わりに利用している側面があるのではないか」と推察。輪島市は寄付額こそ前年を下回ったものの、食関連の返礼品への申し込みが多い傾向は同じで、今後、品ぞろえを充実させる方針だ。

 豊かな海山の幸を返礼品にそろえる能登方面の市町で寄付額の増加が目立った一方、加賀市の納税額は前年同月の4分の1に落ち込んだ。外出自粛に伴い、返礼品として人気の高かった温泉旅館の宿泊券ニーズが落ち込んだためだ。

 金沢市では、金沢マラソンふるさと納税ランナー枠がなくなったほか、昨年は好調だった市内への旅行クーポン券の需要も落ち込み、寄付額が急減した。今年4月の返礼品は「トップ10は全て食料品が占めている」(担当者)という。

 小松市は5月、布マスクと地場メーカーが手掛けたマスクインナーシートのセットを返礼品に追加した。コロナの影響で苦境に立たされる地元企業を後押しする狙いで、担当者は「販売が成り立っていない業種は多い。ふるさと納税を通じて小松の産品を売り出したい」と語った。

 このほか輪島市は地元産の除菌水、珠洲市は地場焼酎メーカーのアルコール消毒液をそれぞれ追加している。

北國新聞社