山口県内の公立高、大学進学率初の5割超え 2024年春卒業者
山口県内の公立高(中等教育学校を含む)を今春卒業した人の大学や短大への進学率が51・3%となり、データの残る2000年以降で初めて5割を超えたことが県教委の調べで分かった。昨春と比べると、県内の大学へ進む人が大幅に増えた。県教委は、学力向上対策や就職支援など生徒の進路の希望をかなえる取り組みを強める。 公立高を今春卒業した計6581人のうち、3379人が大学や短大に進んだ。大学や短大への進学率は昨春の48・9%から2・4ポイント上がった。就職した人は1801人(27・4%、昨春比0・3ポイント増)、専修学校等に入った人は1247人(18・9%、同2・2ポイント減)だった。 県教委によると、大学や短大への進学率は全国的に上昇傾向が続いている。高校教育課は「少子化が進む一方、大学全体の定員は減っておらず、進学希望がかないやすい状況になっているとみられる」と説明している。 大学進学者のうち、県内大学に入ったのは969人で、昨年春の861人から100人以上多かった。県教委は、山口東京理科大(山陽小野田市)と、入学定員が増えた周南公立大(周南市)の2公立大への入学者が増加した影響が大きいとみている。 県教委は、教育内容の充実を図るため、大学との連携教育を進めるなどしている。「生徒が主体的に進路を選択して実現できるよう、授業改善や職場見学などを進めていく」としている。(
中国新聞社