ぬるい政権移行は禍根を残す トランプの罪を徹底的に裁け
<2020年11月28日号> トランプ政権のことは奇妙な例外として水に流したい──。米国では民主と共和の両党にそんな誘惑が強く存在している。共和党は過去4年にわたる数々の悪行をトランプ氏の個人的な問題に矮小化し、共犯の痕跡を薄めようとするかもしれない。一方の民主党は模範的で寛大な姿をアピールしようと、トランプ氏の罪を裁くのを手控えるかもしれない。仮にそうなったとすれば、あそこまで憲法の基本原則に背いてきたトランプ政権は何の責任も取らないことになってしまう。
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ヤン=ヴェルナー・ミュラー :米プリンストン大学教授