俳優・浜畑賢吉さん逝去 「前立腺がん」になりやすい人の特徴とは?
前立腺がんの代表的な症状
「初期は自覚症状がない」 前立腺がんはPSAという血液検査によって見つかることが多く、無症状な人がほとんどです。初期の前立腺がんはとても小さく自覚症状がほとんどないのが一般的です。 「尿が出にくい」 前立腺がんが進行すると、尿が出にくいと感じる場合があります。これは、前立腺が肥大化し尿道を圧迫してしまうためです。また、前立腺炎の可能性も考えられます。 この病気は、若い男性が発症しやすい病気です。前立腺炎を発症した場合は、すぐに泌尿器科を受診するようにしてください。 「頻尿」 排尿の回数が急に多くなることも前立腺がんの症状です。前立腺がんが進行することによって前立腺が肥大化し尿道を圧迫するため、尿の出が悪くなりトイレに行く回数が増えます。 また、頻尿では膀胱炎や神経因性膀胱などの病気も考えられます。トイレに行く回数が多くなったと感じたときは、一度泌尿器科やかかりつけの内科などへ受診するようにしましょう。 「血尿」 前立腺がんの症状として血尿もみられることがあります。前立腺がんが尿路に悪影響を及ぼすので尿に血が混じって出るのです。 血尿がでてきた時は、尿道炎や尿路結石、膀胱がんなども考えられます。血尿が出てくるようになった場合は、すぐに泌尿器科や内科を受診してください。 「背中や腰の痛み」 前立腺がんが進行していくと、背中や腰に痛みを伴う場合が出てきます。前立腺がんは骨への転移が一番多いとされています。そのため、骨盤や椎骨などに転移してしまい背中や腰に痛みを伴うのです。 頑固な痛みが続く場合には、まずは整形外科を受診しましょう。その際に、もしもがんの骨転移を疑うような場合には、泌尿器科や内科を紹介されることになるかと思われます。
前立腺がんの主な原因
「遺伝」 前立腺がんの原因として遺伝が関係しているのは確実だといわれています。家族の中に前立腺がん患者や経験している人がいる場合、罹患リスクが約2.4~5.6倍に高まることが明らかになっています。 前立腺がんだと診断された家族がいる人は、定期的にPSA検査を受けることがおすすめです。 「男性ホルモン」 前立腺がんの発生や進行には、男性ホルモンが関与していることがわかっています。前立腺がんの80~90%は男性ホルモンであるアンドロゲンの存在下で増殖し、アンドロゲンがない場合には縮小するとされています。 「肥満」 肥満指数をはかるBMIが高い人は前立腺がんにかかりやすいといわれています。また、成人後の体重増加率が顕著であるほどより発がんリスクが高まると示されているので、普段の食生活や運動には注意が必要です。 肥満体質な人は、内科や消化器内科を受診し薬による治療を受けるか、日頃から健康的な食事や適度な運動を心がけるようにしましょう。 「食生活」 高脂肪な食品やカルシウムを含む食品の過剰摂取は前立腺がんのリスクを高めるという研究結果があります。しかし、カルシウムに関しては明確な根拠があるわけではありません。食生活の中で取りすぎには気を付けるようにしましょう。 「喫煙」 前立腺がんに限らず喫煙はがんのリスクを高めると示されています。日本では、がんになった人のうち、男性では約24%、女性では約4%がたばこが原因だと考えられています。 また、他の喫煙者からの副流煙を吸っても受動喫煙となりリスクは高まるので、注意してください。がんを予防するためには、禁煙するようにしましょう。