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出てくる言葉は「お母さん」と「わかんない」……清水ちなみが語る「左脳の4分の1が壊死した私」

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文春オンライン

後頭部にピキッ!「OL委員会」の清水ちなみが語る「出産の3倍痛い」くも膜下出血の顛末 から続く 【写真】この記事の写真を見る(7枚)  出てくる言葉は「お母さん」と「わかんない」の2語だけ。旦那がお見舞いにきてくれるたびに、うれしくて、私はたくさんしゃべりましたが、「お母さんがわかんないからお母さんで、わかんないからお母さんでお母さんなの」。旦那にはまったく理解できなかったはずですが、それでも何だかおかしくて、ふたりでゲラゲラ笑っていました――。(全2回の2回目/ #1 より続く) ◆ ◆ ◆

「手術はイヤ」

 検査結果はくも膜下出血でした。 「すぐ開頭手術しないと命に関わります」と脳外科の先生。私は「手術はイヤです」と言ったつもりでしたが、あれよあれよという間に手術室へ。連絡を受けた旦那が病院に到着した時には、準備万端整っていたそうです。  私は手術用のガウンを着せられ、お医者さま数人と看護婦さん数人がベッドを取り囲んでいました。あとは旦那が手術の同意書にサインするだけです。  旦那は、手術台に横たわる私にこう言いました。 「さっき脳外科の先生から説明を受けた。いま手術を受けないと、大変なことになるそうだ。死ぬこともあるし、水頭症で認知症になるかもしれないって。俺はそんなのはイヤだから、手術を受けてほしい。でも、どうしても手術を受けるのがイヤなら、君の気持ちは尊重するから」  私は薬で少し朦朧としていたので覚えていませんが、「手術はイヤ」と言ったそうです。 「本人が拒んでいるのに、僕が同意書にサインすることはできません。その結果、何が起ころうと僕が責任をとります」  と、旦那が言うと、お医者さまは信じられないという顔をして、何度も説得してくれたそうです。

左脳の4分の1は壊死してしまいました

 なんでも「俺は手術なんかしない。そのまま死ぬ」なんて言っていた人が、いざ脳の病気で倒れると、「早く手術をしてくれ」と言うそうです。だから私たちが手術を中止して自宅に戻ったあと、お医者さまは「本当に帰った人は初めてだ」と言ったとか。  今思えば、私は大馬鹿者ですねえ。その後、信頼できる先生に相談したところ「手術を受けた方がいい」と説得してくださり、1週間後に手術を受けることにしました。面倒くさい患者で申し訳なかったです。  結局、手術は成功したものの脳梗塞が起こり、私の左脳の4分の1は壊死してしまいました。  脳を休ませるために睡眠薬が入れられ、私は集中治療室で3日間眠り続けたそうです。その間、とても嫌な夢ばかりを見ました。しかも長い夢で、なぜかお医者さんが沢山でてきました。

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