当たり前ができない…菅さんの「あまりに短すぎる」答弁の深刻さ わかりやすく減った「政府答弁時間」
緊急事態宣言の元で初めてとなる国会が始まりました。新型コロナ対策を中心に与野党で活発な議論が交わされていますが、菅さんの「あまりに短すぎる」答弁が問題視されています。「当たり前ができない」事態の深刻さとは? 朝日新聞政治部(前・新聞労連委員長)の南彰記者が金曜日の国会周辺で感じたことをつづります。 【画像】「お答えは差し控えます」参院本会議、首相の手元にあった紙に書かれていたこと……
「最も素晴らしかった就任演説」
1月20日、民主党のジョー・バイデンさんが第46代米国大統領に就任しました。 2週間前、トランプ前大統領にあおられた支持者に襲撃され、一時占拠された連邦議会議事堂で行われた就任式には、女性初、黒人初、アジア系初の米副大統領となったカマラ・ハリスさん、トランプ氏を副大統領として支えたマイク・ペンスさんらが出席。バイデンさんは「結束」を呼びかけました。 「結束について話すことは、いくぶん愚かな空想に聞こえるかもしれないのは分かっています。私たちを分断する力は深く、現実にあることを知っています。しかし、私はそれらが新しいものではないことも知っています。全ての人が生まれながらに平等だという米国の理想と、人種差別や移民排斥主義、恐怖、悪者扱いすることが、長い間私たちを引き裂いてきたという過酷で醜い現実の絶え間ない闘いが私たちの歴史だったのです」 バイデンさんは、虚偽の言説によって襲撃事件まで扇動したトランプ政治に決別するように、「私たちは事実がねじ曲げられたり、作り上げられたりする文化を拒絶しなければなりません」と演説。「相手に耳を傾け、顔を合わせることから始めよう。互いに敬意を示そう」と呼びかけ、自らも「すべての米国民の大統領になることを約束する。私を支持しなかった人のために、私を支持した人のためと同じくらい懸命に闘う」と誓いました。 昨秋の大統領選の候補者討論会で司会を務めた「FOX」のニュースキャスター、クリス・ウォレスさんは、就任式の様子を伝える番組で、「1961年のジョン・F・ケネディの演説以降、私が聞いた就任演説で最も素晴らしかった」と語りました。 トランプ前大統領から「過激左翼」「スリーピー・ジョー」(寝ぼけたジョー)などと中傷するレッテルを貼られてきたバイデンさんのもと、分断された民主主義社会の修復という、難しい課題への取り組みが始まりました。