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【F1】メルセデスAMG GT に最強「R」、セーフティカーに

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メルセデスベンツの高性能車部門のメルセデスAMGは7月2日、メルセデスAMG『GT R』(Mercedes-AMG GT R)が、2020年シーズンのF1セーフティカーに起用されると発表した。 【写真】メルセデス AMG GT R の2020年シーズンのF1セーフティカー(全10枚) ◆最大出力585hpの4.0リットルV8ツインターボ搭載 メルセデスAMG GT Rはスポーツカーの『メルセデスAMG GT』の頂点に立つ最強グレードだ。ベース車両のメルセデスAMG GTの「S」グレードでは、直噴4.0リットルV型8気筒ツインターボエンジンは、最大出力522hp、最大トルク68.3kgmを発生する。 これに対して、「R」の名前を冠して登場したメルセデスAMG GT Rでは、専用の2基のターボチャージャーをV型シリンダーバンクの外側ではなく内側に配置する「ホットインサイドV」レイアウトとした。ターボチャージャーの過給圧は、1.2バールから1.35バールへと引き上げられた。エグゾーストポートの最適化と圧縮比の変更が行われたほか、燃焼プロセス全体に再チューニングが施されている。 F1マシンでも使われているシリンダーウォールにスチールカーボン材を溶射コーティングする「NANOSLIDE」摩擦低減加工を施した。これにより、フリクションロスを低減するとともに、エンジンの軽量化も追求している。 最大出力は585hp、最大トルクは71.4kgmを獲得した。これは、メルセデス『AMG GT S』と比較すると、63hp、3.1kgm強化されたことになる。トランスミッションは、7速デュアルクラッチの「AMGスピードシフトDCT 7」だ。メルセデスAMG GT Rの動力性能は、0~100km/h加速が3.6秒、最高速は318km/hに到達する。 ◆アクティブ・エアロダイナミクス・システム パワフルになったエンジンに合わせて、サスペンションやブレーキを強化した。新開発のアクティブ・エアロダイナミクス・システムなど、エアロダイナミクス性能も引き上げられた。 アクティブ・エアロダイナミクス・システムは、エンジン前方のアンダーボディにほとんど見えない形で隠れているカーボン製の重量およそ2kgのウィングだ。「RACEモード」で80km/hに達すると、約40mm自動で下降し、気流を大きく変化させる。これがベンチュリ効果を生み出すことで、フロントアクスル揚力を250km/h走行時で約40kg低減する。 その効果は、ステアリングの操作感にも現れるという。高速でコーナリング時のステアリング精度が高まり、方向安定性がいちだんと向上する。とくに、強い横Gを伴う高速コーナリングでは、確実なステアリングホイールへのフィードバックによってアジリティを高めつつ、コントロール性を保つ。加えて空気抵抗係数も改善され、リアアクスルに働くダウンフォースは高いレベルに維持される。 システム作動時はフロントエンドのラジエターエアアウトレットが開き、気流をダブルリアディフューザーへ向けて正確に導く。こうして、リアディフューザーに入る気流も最適化され、リアアクスルの操縦安定性が高まるとともに、リアの熱を持つポイントの温度上昇を抑制する。さらに、ブレーキディスクに流れる冷却気の量を増大させることで、制動力を高める。 ◆2020年シーズンのF1開幕戦でデビュー このメルセデスAMG GT Rが、2020年シーズンのF1セーフティカーに起用される。フラッシュライトなどに加えて、2つの「iPad」を装備されており、車内は無線LAN通信が可能なホットスポット化されている。 ボディサイドとボンネットには、レインボーキービジュアルが配された。虹は、社会を結びつけるために国際的に使用されるシンボルとして選択された。人目を引くデザインは、多様性に対するモータースポーツの取り組みを象徴しているという。 ボンネットには、安全運転を呼びかけるデカールが添えられた。レースを見ているファンに、慎重かつ思いやりのある方法で運転するよう促す。なお、セーフティカーは2020年シーズンのF1開幕戦、オーストリアGP(7月3~5日)でデビューする。

レスポンス 森脇稔

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