職場の人の悪口を言う先輩にウンザリ…巻き込まれないための正しい対処法
アラサー行動心理士 長谷川ミナの『OLセラピー』の配信です。人間関係の悩みはどこに行っても誰にでもある、当たり前のこと。『OLセラピー』では、よりよいOL生活を楽しんでもうらうために、「疲れない心」を育てていく連載です。さてさて、今回ご紹介するのは「職場の人の悪口を言う先輩」についてのお悩みです。 「ココロの悩み」に関する記事を読む
<今回のお悩み>
本人がいないところで「仕事が遅い」「言動が気持ち悪い」などと、同僚の悪口ばかり言う先輩がいます。 聞きたくなくても聞かされてしまうのがストレスです……。 しかもその先輩を含め、悪口を言うグループが出来上がっていて、その中で自分も言われているんだろうなと思うと常に気を張ってしまいます。 こんな先輩にはどう対応すればよいのでしょうか? (34歳・銀行受付・Oさん)
悪口ばかり言う先輩(以下Sさん)。相手の欠点ばかりが目にいくということは、自分にもコンプレックスがあることの現れ。 人には「承認欲求」という他人から認められたいという感情がありますが、 これは親からの無償の愛情や、仕事での成果など他人から評価されることで満たされていくものです。 承認欲求が強い人は、他人を認めることができず、悪口を言うことで自分を優位に立たせようとする傾向があります。Sさんはまさにその状態なのでしょう。 また、Oさんのように悪口に共感してくれる(と思っている)仲間をつくっては「本音で語り合えている」と、間違った価値観の共有をして自分は一人じゃないと安心しているのです。 でも本来は、他人を下げて自分の存在価値を求めるのではなく、 自分は何ができて、何をするべきなのかを考えて存在価値を見出していく必要があるのです。 悪口を言うのは、それに気づけていないSさん自身の問題なので、Oさんが真剣に向き合ってしまうと、ストレスが増して心がネガティブになるだけ。
では、悪口に巻き込まれないために2つの場面ごとに対処法を知っておきましょう!
・他人の悪口を聞かされる時 ・自分の悪口を言われた時
・他人の悪口を聞かされる時
悪口を言っているSさんと一緒になって同調してしまうと、上でもお伝えしたように、他人を下げて自分の存在価値を求めているという価値観に乗っかってしまうことになりますので、同調は避けましょう。 また、周りの同僚に「Oさんもそう言ってた」と言われてしまう可能性もありますので、注意が必要です。 ここは自分の身を守るためにも、決して同調はせず、上手に聞き流しましょう。 悪口を言われたら自分の話にすり替えたり、当たり障りのない返答にとどめておくのが安全です。 例えば「仕事が遅くてウザいよね」と言われたら、「自分なんてこないだ1日もかかっちゃいましたよ~」などと自分の欠点にすり替えたり、「大変ですね」という程度にしておきましょう。 このように悪口を聞かない人というスタンスを見せていけば、次第にSさんもOさんに悪口を言うことはなくなるでしょう。