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駆け込みで旅館前年超え 石川県民宿泊割「1万5千円」終了

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北國新聞社

 石川県民の宿泊費の一部を県が負担する事業で、最大1万5千円の補助が26日に受け付けを終了し、県内の旅行会社に駆け込みの予約が相次いだ。新型コロナの影響で観光客が激減した温泉地では、県の補助を追い風に、夏の予約が前年実績を上回った旅館もみられる。ただ、北陸新幹線の開業以来急増した海外旅行客の回復は当面見込めず、旅行関係者は8月に始まる国の「GoToキャンペーン」にも期待を寄せる。

 「泊まって応援!県民限定宿泊割」は、県内の宿泊施設を利用する県民を対象に、代金を最大半額割引とする制度。申し込みが殺到したことから、割引区分を見直し、1泊3万円以上を対象とする1万5千円の補助は26日受け付け分で終了した。

 同日、ほっこく観光(金沢市)には駆け込みの予約客が訪れた。同社では、補助の申し込みが始まった今月8日から問い合わせが相次ぎ、1日約500人の予約が入る日もあった。担当者は「例年よりも、夏休みの予約が早く舞い込んでいる」とみている。

 県の補助は、27日からは1万円と5千円の補助枠のみとなり、3万円以上の宿に泊まる場合は1万円補助が適用される。

 県内の温泉地では、県の補助対象となる夏場の入り込みが好調だ。

 加賀市山代温泉の旅館「瑠璃光」は、7月の予約が前年同月比110%、8月が120%となった。ただ、9月は前年の40%程度で推移しており、同旅館を経営する「よろづや観光」の萬谷浩幸社長は「県の補助は大きな反響があった。秋以降は国のキャンペーンに期待したい」とする。

 七尾市和倉温泉の旅館「多田屋」は7、8月の予約が前年に近い水準まで回復した。担当者は「感染防止対策を徹底した上で、お客さまを迎えたい」と語る。

 新型コロナの第2波が懸念され、遠方からの入り込みは見込みにくく、各旅館は、県内を中心とした宿泊客の確保に知恵を絞る。

北國新聞社