史上最高! 欧州CL伝説の5チーム(1)ミランの新時代! オランダトリオが去って掴んだ5度目の栄冠【90年代編】
1990年代の欧州チャンピオンズリーグ(CL)は、様々な国から優勝クラブが生まれた。ユーゴスラビア、スペイン、フランス、イタリア、ドイツ、オランダ、イングランドのクラブが欧州の頂点に立っている。群雄割拠の時代に特に大きなインパクトを残した優勝チームを紹介する。
ミラン(93/94シーズン) 監督:ファビオ・カペッロ(イタリア) 成績 CL:優勝 リーグ戦:優勝(勝ち点50/19勝12分3敗) 国内カップ戦:ベスト16 1993/94シーズンのCLを制したのはミランだ。前シーズンの同大会で準優勝に終わった悔しさを晴らした形で、通算5度目の欧州制覇を果たした。 ミランは前年の主力であるルート・フリットやフランク・ライカールトがクラブを去り、マルコ・ファン・バステンがケガで不在に。「オランダトリオ」の時代が終わりを迎えた直後のシーズンだったが、1991年のバロンドール受賞者であるジャン=ピエール・パパンやパオロ・マルディーニ、フランコ・バレージらを擁して結果を残し続けた。 CLでは1回戦でスイスのアーラウに苦戦するも、2戦合計1-0で勝利。2回戦はデンマークのコペンハーゲンに2戦合計7-0で大勝し、グループステージに進出。ポルト、ブレーメン、アンデルレヒトと一緒になったこのステージでは2勝4分け無敗で首位通過を果たし、ノックアウトステージでモナコに3-0。決勝でバルセロナに4-0と安定した強さを見せつけた。失点はグループステージでの2つのみで、守備の強さが際立った勝ち上がりだった。