C・ロナウド、後半戦の巻き返しに意欲 「俺は7位になるためにここにいるわけじゃない」
19試合を終えた時点で暫定7位と振るわず、今のままではトップ4も「不可能」と断定
イングランド1部マンチェスター・ユナイテッドのポルトガル代表FWクリスティアーノ・ロナウドが、現地メディアのインタビューで今シーズンの戦いを振り返り、「7位になるためにここにいるわけじゃない」と後半戦での巻き返しに向けて意気込みを明かしている。 【写真】「これは恐ろしい」「ターミネーター」と海外酷評 インドに登場したC・ロナウドの"似てない"銅像 ロナウドは今季開幕前にイタリア1部ユベントスからユナイテッドに移籍。2009年以来12年ぶりの古巣復帰を果たした。ここまでプレミアリーグでは16試合で8得点3アシストをマークしている。 しかし、チームの成績は振るわず、19試合を終えた時点でユナイテッドは暫定7位(9勝4分6敗)。消化試合が2試合少ないとはいえ、首位マンチェスター・シティとの勝ち点差は「22」となっている。オレ・グンナー・スールシャール監督がシーズン途中で解任され、ラルフ・ラングニック体制に変わるなど今まさに変革の途中にある。 ロナウドは英衛星放送「スカイ・スポーツ」のインタビューで、これまでのチームのメンタリティーではトップ4入りさえも「不可能」だときっぱり。「俺はチームのメンタリティーがプレミアリーグのトップ3以下でいることを受け入れられない」と自らを奮い立て、後半戦での巻き返しを誓った。 「いいものを作り上げるためには、いくつかのものを壊さなければならないこともある。新しい年、新しい人生、そしてマンチェスター(・ユナイテッド)がファンの求めるレベルになることを望んでいる。私たちはこの状況を変えることができる。その方法は分かっているがここでは言わないでおく。 俺が言えるのは、自分たちはもっとうまくやれるということ。マンチェスター(・ユナイテッド)は重要なものに属しているのだから、この状況を変えなければならない。俺は6位や7位、あるいは5位になるためにここにいるわけじゃない。勝つために、競争するためにいるんだ」
ラングニック暫定監督の手腕に好印象「彼は多くのことを変えた」
上位陣と大きな差をつけられたユナイテッドにとって、現実な目標はUEFAチャンピオンズリーグ(CL)出場圏内のトップ4入りとなるが、ロナウドはさらに上を目指すメンタリティーがなければチームは変われないと強調。「改善への道程は長いが、気持ちを切り替えれば、大きなことを成し遂げられるだろう」と語っている。 また、ロナウドは今季終了までの短期契約で就任したラルフ・ラングニック暫定監督については「彼のアイデアを選手に伝えるためには時間が必要」とシーズン途中からの指揮の難しさを指摘する一方で、「彼は多くのことを変えた」とその手腕に好印象を持っているようだ。 「時間はかかるはずだが、私は彼がいい仕事をしてくれると信じている。自分たちが最高のフットボールをできていないことは分かっているが、改善するための試合はまだたくさん残っている。彼が来てからいくつかの点で良くなっているが、時間は必要だ。選手のメンタリティー、プレーの仕方、文化、システムを変えるのは簡単なことではない。でも、俺は彼を信じているよ」 一部選手からラングニック暫定監督に対する不満の声が上がっているとの報道も出ていたが、ロナウドはドイツ人指揮官へ信頼を置いているようだ。低迷する“赤い悪魔”はシーズン後半戦で巻き返すことができるだろうか。
Football ZONE web編集部