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幸福の科学の「ゴールデン・エイジ」予言と表裏一体な「終末論」の危険度

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HARBOR BUSINESS Online

 昨日配信した記事では、幸福の科学がコロナ禍で出した「霊言本」の中に、「ポア思想」とも言える一節があることを指摘した。  今回は後編として、その「ポア思想」の危険度をより際立たせる、キーワード「ゴールデン・エイジ」予言について語っていく。

ゴールデン・エイジの破綻と終末論

 大川総裁は著書『太陽の法』で、2020年に日本が黄金期「ゴールデン・エイジ」を迎えると予言している。それを実現するのが幸福の科学の使命であると繰り返し説いてきた。  今の幸福の科学の内部的な「状況」を知る上で、この「ゴールデン・エイジ予言」は極めて重要だ。予言された年である今年2020年。すでに事実上この予言は破綻しており、コロナ禍とあいまって「ゴールデン・エイジ予言」が期限間近の終末論と表裏一体となっているからだ。  教団は2015年に「幸福の科学大学」を開設予定だったが、これはゴールデン・エイジの担い手として若手信者(大半が2世信者)を育成するためだった。それに先立って、2010年と2013年にそれぞれ幸福の科学学園那須校と同関西校(それぞれ中学・高校)が開校。その卒業生が「幸福の科学大学」に入り、ゴールデン・エイジの初年から大学が卒業生を輩出する。そんなスケジュールだった。  しかし大学の設置申請は2014年に不認可とされ、教団関係者が文科省職員を脅すなどしたとされて5年間認可しないとのペナルティまで課せられた。現在、大学の認可を再申請中だが、仮に認可されても1期生の卒業は「ゴールデン・エイジ」に間に合わない。大学への学生の最大の供給源である2つの幸福の科学学園は、ともに定員割れに陥っている。〈参照:”「幸福の科学大学」は開学しても定員を維持できない? 系列中高が軒並み定員割れに突入中”|HBOL〉  幸福の科学の「ユートピア建設」に向けた活動の大きな柱の1つである幸福実現党の政治活動も、結党から11年間、国政選挙で全敗を続けている。結党時の2009年衆院選では、地球至高神「エル・カンターレ」であり「再誕の仏陀」であるはずの大川総裁自身も落選している(以後、二度と自身は立候補しなくなった)。  教団の活動は成果を生み出せず、ネット上や週刊誌では霊言が「イタコ芸」などと嘲笑される。  しかもいま日本はおろか世界中が新型コロナウイルスの恐怖に怯え経済も後退。黄金期どころではない。「2020年にゴールデン・エイジが到来する」という大川総裁の予言と教団の目標は、すでに頓挫したと言っていい。

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