【40代・50代「更年期治療」をアップデート!】更年期の不調を乗り切るには? 自分で治す力、自分の体を自分でよくしていく力のつけ方があります!
知識は一番の味方。信頼できる情報を見極める力を!
「そんな世の中になるまでに私が強く推したいのは、まずはセルフマネジメント。もとい『セルフメディケーション』です。近年、日本の厚労省もこの言葉を使っていますよね。 WHO(世界保健機関)によれば、セルフメディケーションとは『自分自身の健康に責任を持ち、軽度な身体の不調は自分で手当てすること』という意味です。 人生100年時代といわれ、保険診療も限界が見えていて。 日本人は70代以降に、人生のほぼ半分以上の医療費を使うんです。 そんな莫大な医療費は払いたくない、高齢になる前になんとかしたいと思うでしょう?」 それなら、まずは知識を深めてほしいと吉形先生。 「今は医療についてもあちこちで『まず自分で調べて』『ネットで調べて』というのが常套句のようになっています。 それも間違いではないけれど、ネット上には間違った情報もあふれています。 信頼できる情報を見極める視点を持つことが大事。例えばネットの記事でも、医療機関が運営しているサイト、医師が監修しているものだけを読む、と決めるなどです。 これもよく言っていますが、知識は一番の味方です。更年期で明らかな不調がある場合、知識がなくてどんどんつらくなっていく人は、更年期が過ぎた頃に疲れ果て、老けていってしまいます。知識をたくさん持っている人は、きっともう治療を始めている。更年期を卒業した頃には、次のステージに向けてハツラツとしているはずです」 例えば、病院に行くまでの前段階で、ちゃんとセルフメディケーションができている人は、医師との関係もうまく築けるそう。 「若いときから知識を蓄えてきた人は、更年期になったら進んで婦人科へ行き、『こういうことで困っているから治療がしたいです』と言える。 先生もすぐに『そうですね、わかりました』となる。 そうしたら診察時間は7分でいいんです。 先生にもよりますが、更年期の外来で保険診療なら診察予約枠は一人10分から15分。保険診療で一人に30分かける余裕はない。 でも、更年期の方はかかっちゃう。 更年期のさまざまな不調が整理できず、あれもこれもと、とりとめなくお話をされる方や、『更年期というのはね』と、一から説明しないといけない人も多いからです。今の日本ではまだ」