緑基調に自然美表現 朝日町ふるさと美術館(富山)、日本画家・善田さん個展始まる
朝日町制施行70周年を記念した郷土作家展「【うつろいの葉幻(ようげん)】善田優子 日本画展」が22日、町ふるさと美術館で始まった。町在住の日本画家、善田優子さんが数百種類の緑系顔料で描いた風景画など計38点を紹介している。来年2月2日まで。 善田さんの作品は、緑を基調とした顔彩や岩絵の具を緻密に塗り重ねることによる繊細な色調が特徴。山野や庭の草花などをモチーフに自然美を追求している。温かなまなざしで植物や虫の成長も描き込む。 会場では、1枚の葉から無限に広がる幻想的な緑の世界を表現した「葉幻」との言葉をテーマに、幾重にも重なる葉っぱや木漏れ日が差す森林などを描いた作品が並ぶ。 同館での自身の個展は初めてで、開会式で善田さんは「古里の風景を慈しみながら描いてきた作品を見てほしい」とあいさつした。北日本新聞社共催。