【PANCRASE】愛知の透暉鷹が涙の戴冠、亀井晨佑に一本勝ちでフェザー級暫定王者に
2022年7月18日(月・祝)東京・ベルサール高田馬場にて『PANCRASE 328』が開催された。 【写真】腕十字もキムラロックも凌いだタフな亀井の首を、この太い腕で絞め上げた 第1部&第2部のオオトリを飾るメインイベントでは、現在フェザー級でベルトを巻くISAOが負傷により戦線離脱のため「暫定王者決定戦」(5分5R)が行われ、同級1位いの透暉鷹(ISHITSUNA MMA)と、2位の亀井晨佑(パラエストラ八王子)が対戦した。 3月の「フェザー級 4人トーナメント」Bブロックで、岩本達彦がRyoを1R アームロックに極めて決勝進出。一方のAブロックでは、亀井晨佑が中田大貴とのタフマッチをスプリット判定で制して決勝進出を決めたが、負傷により欠場。 同大会の「リザーブマッチ」で名田英平を2R、リアネイキドチョークで極めた透暉鷹が、4月の決勝戦にリザーバーからの代役として決勝に出場。1Rで透暉鷹が岩本達彦をパウンドでTKOに降し、「フェザー級王座挑戦者」に決定していた。2試合ともフィニッシュした透暉鷹と、幻の決勝進出者の亀井晨佑との試合は、王座戦の5Rで行われる。 ▼メインイベント フェザー級 暫定王者決定戦 5分5R 〇透暉鷹(ISHITSUNA MMA)65.65kg 9勝3敗・1位/修斗2019年同級新人王 [4R 3分56秒 ネックロック] ×亀井晨佑(パラエストラ八王子)65.45kg 6勝3敗・2位/2018年ネオブラッドトーナメント同級優勝 ※透暉鷹がフェザー級暫定王者に 1R、ともにオーソドックス構え。亀井は左ジャブ。透暉鷹は左ミドル。亀井は右ロー、左インローを前足に突く。左前蹴りは透暉鷹。インローも。亀井は左ジャブ。右バックフィストで飛び込む透暉鷹! 回る亀井はジャブで立て直す。 右の跳びヒザから左フックを当てダブルレッグテイクダウンは透暉鷹! 背中を着かされた亀井だが、上体を金網に立てようとする。右で差す透暉鷹。足を押さえて右に跳んでパスした透暉鷹に、その瞬間亀になってすぐに立つ亀井は肩パンチ。さらに離れようとする透暉鷹にヒジを突く。3者10-9で透鷹鷹。 2R、二段蹴りで詰めて左右で前進する透暉鷹。四つにク組む亀井。刺し返した透暉鷹だが、亀井も四つに戻すと押し込み、ヒザを突く。亀井のヒジの打ち終わりに左差しで投げようとする透暉鷹だが、耐える亀井。なおもダブルレッグでテイクダウンする透暉鷹は、またも同じパス。 サイドから右腕を抱える透暉鷹はノースサウスチョーク狙い。ケージを蹴って体勢を入れ替えようとする亀井だが、背中を着かされる。上四方から頭付きのキムラを狙う透暉鷹はキムラロックへ! 頭を挟み、絞る透暉鷹に亀井は20秒以上耐えてブザー。2者10-8、1者10-9で透暉鷹のラウンド。 3R、透暉鷹のローにバランスを崩す亀井。透暉鷹はがぶりからバックテイク! おたつロックから左脇下からリストコントロールし、右で背後からパウンド。4の字ロックした透暉鷹に右腕を潜り、正対を狙う亀井だが腕を戻す透暉鷹はバックキープ。残り10秒で透暉鷹は頭を刈って腕十字へ! クラッチも切るが亀井が耐えてブザー。2者が10-9、1者が10-8で透暉鷹。 4R、前がかりになる亀井に、透暉鷹はカウンターのダブルレッグ。ここも亀井を立たせずすぐに背中を着かせる。右へパスする透暉鷹に、ケージを蹴って後転して亀になる亀井に、横三角からアームロックを狙う透暉鷹! クラッチしていた亀井はケージを蹴って上になってバックを取り掛かるが、落とした透暉鷹がみたびバックに。両足をかけてバックから捩じるようにネックロック! 亀井がついにタップした。 試合後、透暉鷹は「チャンピオンってこんな疲れるんですね。今回、すごい応援に来てくれる人がたくさんいて……今までと違ってすごい気合を入れて頑張りました。みんながいたからここまで来れました。20歳で、いちから格闘技を始めて、みんながいなければここに立っていないんで感謝します。ありがとうございます。 まずはいまのISAO選手が怪我で離脱した暫定王者を用意してくれてありがとうございます。日沖(発)さん、誕生日おめでとうございます。日沖さんの誕生日にこうしてタイトルマッチがあるのも何かの縁だと思います。そして、林(巧馬)代表がいなければ格闘技を始めていませんでした。ありがとうございます。まだまだパッとしないんで、もっと頑張りますのでよろしくお願いします」と涙を流しながら語った。