日本の「役員」の「年俸」はいくら? 「社員から役員」になるケースはどれくらい?
役員になるメリット・デメリット
役員になるメリットとしては、定年制度がないため、年齢に関係なく働けることです。役員は社員を雇用する側のポジションであり、社員ではないため会社が定める定年制度には該当しません。しかし、会社によっては役員の定年制を設けている場合もあるようです。 さらに、役員は意思決定などを行う重要なポジションであるため、責任はともないますが、会社の経営に大きくかかわれる点もメリットといえるでしょう。 デメリットとしては、労働基準法の適用外になったり、各種保険に加入できなくなったりする点です。役員は労働者ではないため、有給休暇や残業などの概念もなくなります。雇用保険や労災保険などにも加入できないため、失業保険や業務中のけがなどによる補償も受けられない点には注意が必要です。 また、会社に不利益があった場合は、責任を負ったり、最悪の場合は株主総会で解任されたりする可能性もあります。会社の重要なポジションで経営に携われる反面、責任の重さも大きい点は認識しておきましょう。
役員の年俸は600~2000万円程度! 社員から役員になれる確率は低い
役員の年俸(役員報酬)は、会社の規模感によって異なりますが、600~2000万円程度となっています。 役員になるためには、おもに社員から昇進して役員を目指す方法と、転職をする方法が考えられます。社員から役員を目指す場合は、会社への貢献度や経験、スキルなど総合的に判断されるでしょう。ただし、社員から役員になれる確率は1%にも満たないといわれています。 しかし、ベンチャー企業の場合は、会社に必要なスキルやノウハウがあれば、未経験でも役員ポジションで転職できる可能性があるでしょう。 出典 国税庁 令和5年分民間給与実態統計調査-調査結果報告- 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部