「より直接声が届くようになった!」 一流選手はSNS運用も一流【山本萩子の6-4-3を待ちわびて】第141回
音声を届けるラジオなどは不思議なもので、相手との距離がとても近く感じてしまう。私だけに話しかけてくれている、あるいは、その場に自分も参加しているような気持ちにさせてくれる、とても素敵なメディアだと思いました。いい意味でゆるくて、攻めたことができる。本当の"生の声"に、これからも注目したいと思います。 それにしても、ダルビッシュ投手クラスの選手がファンの近くまで降りてきてくれるSNSはすごいですね。そういう時代になったんだなと、あらためてしみじみします。 動画チャンネルも増えましたね。OBの方が開設することが多いようですが、やはり現役時代の活躍を知っている選手の今を知ることができるのはとてもうれしいものです。 テレビ離れが叫ばれる昨今ですが、それと同時に、"ヨウツベ"は私たちにとってとても身近なものになりました。「野球系Youtuber」という言葉もあるように、最近はYoutubeで野球を勉強をする方も多いとか。 ただ、あるコーチの方の言葉でとても印象に残ったのが、「今の時代はいくらでも情報があって、そこから選択することができる。ただ、場合によっては、鵜呑みにしちゃう。そこにはリスクがある」ということ。ある人の教え方が、必ずしも自分にとって正しいとは限らない。それをアジャストしていくのがコーチの仕事なのだと。 動画をあくまでエンタメとして楽しんでいる身としては、もっとたくさんの野球選手に発信してもらいたいと思うと同時に、これは何事にも言えることですが、情報が溢れる中で、自分にとって正しいこと、そして真実を見極める力も大事になるのだと思いました。 みなさんが注目しているSNSの使い手がいましたらぜひ教えていただきたいです。それではまた来週。 構成/キンマサタカ 撮影/栗山秀作