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逃走中の殺人犯が帰ってくるかも…大島てるが語る「“未解決事件の事故物件”の知られざる末路」

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文春オンライン

 数ある事故物件の中でも、ひときわ異彩を放っているのが「未解決事件の事故物件」です。殺人や放火によって死者が出たにもかかわらず、未だ犯人が捕まっていない――。そんな物件は、不動産市場の中でどのように扱われているのでしょうか。 【写真】この記事の写真を見る(5枚)  今回は、そうした“犯人がわからない”事故物件についてご紹介しましょう。(全2回の1回目/ 後編に続く )

“20世紀最後の大事件”の犯行現場

 日本の中で最も有名な「未解決事件の事故物件」といえば、世田谷一家殺害事件の犯行現場となった、東京都世田谷区の一軒家ではないでしょうか。平成12年(2000年)の12月30日夜から31日未明にかけて、40代の夫婦とその子供2人が殺害されるという、残忍な事件が起きた一戸建てです。  犯行現場には犯人のものと思われる血痕や指紋、足跡が残されており、また、犯行後に冷蔵庫にあった麦茶を飲んだり、冷凍庫からアイスを取り出して食べていたことが判明するなど、その異常性にも注目が集まりました。  しかし、“20世紀最後の大事件”として大々的に報じられたにもかかわらず、丸20年が経とうとする今でも犯人は捕まっていません。

未解決につながってしまった要因は……

 その現場となった一軒家は、少々特殊な場所に建っていました。一家が引っ越してきた平成2年頃は周辺にも多くの住宅が建ち並んでいましたが、都立公園の拡張工事の影響で事件発生時にはほとんどの住人が転居してしまい、人通りの少ないエリアになっていたのです。  被害者一家も、事件の3カ月後には転居する予定だったといいます。東京都世田谷区という、都会中の都会に暮らしていたにもかかわらず、目撃者や異変に気づく人が少なかったというのも、そうした周辺環境が間違いなく要因の一つになっているでしょう。

何十年も現場が保全されるのはレアケース

 その一軒家は証拠保全の観点、そして遺族の意向から現在も取り壊されておらず、警察官が常駐して警戒にあたっています。しかし、そのような形で現場が守られ続けるのは非常にレアケースだといえます。というのも、大多数の事故物件は、事件の犯人が捕まっていなくても平気で取り壊され、売りに出されたり、貸し出されたりするからです。  世田谷一家殺害事件の犯行現場は、そもそも公園予定地だったので、今後たとえ取り壊されたとしても、その土地が不動産市場に出回ることはありません。しかし、普通の物件で殺人事件が起きた場合、証拠保全のために何十年も現場をそのままにしていては、資産としての価値が無駄になってしまいます。  そのため、警察の捜査や証拠資料の採取が一段落したら、その時点で新たな入居者やオーナーを探したり、建て替えたりするケースが圧倒的に多いのです。

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