『ギークス』“お隣さん”白洲迅がキーマンに? 松岡茉優を振り回す個性豊かな男性陣
現在放送中のフジテレビ系木曜劇場『ギークス~警察署の変人たち~』(以下、『ギークス』)。今期はコメディ色の強いドラマが目立つが、本作はその中でも一つ一つパズルのピースをはめていくように事件を解決していくような物語だ。 【写真】松岡茉優の“お隣さん”として登場した白洲迅 中心となるのは、小鳥遊警察署で働く鑑識官の西条唯(松岡茉優)、産業医の吉良ます美(田中みな実)、交通課の基山伊織(滝沢カレン)の“省エネ3人組”。定時退社をモットーとしている3人は、毎週金曜日に行きつけの居酒屋で他愛もない話に花を咲かせていた。するとそこに唯の同期・芹沢直樹(中村蒼)がやってきて、担当している事件の不可解な点を話し始める。軽く耳を傾けていた3人はそれぞれ気になる点をつぶやき、それが捜査の大きな決め手になっていく。 「ギーク(=賢いオタク)」というだけあって、3人はそれぞれ得意な分野がある。ます美は心理分析に長けており、第1話では被害者が喉を触っているのを見て「嘘つくときって体の弱い部分を触りがちなのよね」と見破った。伊織は交通課員ということもあって地理オタク。怪しい人物を追いかける際には、頭に叩き込まれた地図から最短ルートを導き出し、その人物を確保することに成功した。 そして唯は、一種の職業病とも言えるほど高い分析能力とずば抜けた記憶力の持ち主。ジグソーパズルが趣味で、1人の時間が好きなタイプだ。しかし突然、人と関わるのが苦手な彼女の領域に、新たな隣人・安達順平(白洲迅)は問答無用で踏み込んでくる。この遠慮のないイケメンに動揺しつつも、鍵を無くして業者を待つ間、一緒に外にいてくれた彼に少しずつ心を開いていくが、第1話の最後にはデートに誘われ、さすがに距離が近すぎると断ろうとする。 そんな下心なしの純粋な役柄が似合う白洲は、思い返せば『君が心をくれたから』(フジテレビ系)でもヒロインの逢原雨(永野芽郁)に思いを寄せながらも、彼女の事情を理解し、協力してくれる優しい市役所職員・望田司を演じていた。 また『転職の魔王様』(カンテレ・フジテレビ系)では、キャリアアドバイザーとしての実力に悩む未谷千晴(小芝風花)とたまたま出会い、彼女の相談を受ける謎の男性として登場。実は彼もキャリアアドバイザーということが分かり、“転職の天使様”としてのちに未谷の会社にやってくるが、その後は来栖嵐(成田凌)との関係性を見守る仲間として未谷と関わっていくようになる。どちらも優しすぎて何か裏がありそうに見えるが、落ち着いたトーンの声と笑顔でその場の空気を包むような、本当に純粋な役柄だった……。