ダッソー、最新ビジネスジェットFalcon 6X披露 22年に初納入
仏ダッソー・アビエーションは、最新双発ビジネスジェットFalcon 6X(ファルコン6X)をロールアウト(完成披露)した。2021年初頭に初飛行し、2022年の納入開始を目指す。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の影響で企業が移動手段を見直す中、他人との接点が少ないビジネスジェットの活用を検討する動きがみられ、商機とみている。 ダッソーは、ボルドーのメリニャックにある格納庫からオンラインでロールアウト式典を現地時間12月8日に開いた。Falcon 6Xの全長は25.7メートル、全幅25.9メートル、全高7.5メートルで、客室は長さ12.3メートル、幅2.6メートル、高さ2.0メートル。最大離陸重量は3万5135キロ(7万7460ポンド)、最高速度マッハ0.90で、乗客8人と乗員3人時の航続距離は1万186キロ(5500海里)となる。 エンジンはプラット&ホイットニー・カナダ製PW812D。最大推力は1万3000から1万4000ポンドになる。コックピットやフライトコントロールシステムには、他のFalconや戦闘機の技術をつぎ込んだという。 ダッソーによると、ロンドンから香港、ロサンゼルスからモスクワまでノンストップで飛行できるという。また、短い滑走路でも安全に着陸できる点をアピールしている。 同社のビジネスジェットは最新フラッグシップのFalcon 8Xや7X、900LXのようにエンジンが3基ある設計が特徴的だが、2000シリーズや6Xのように双発機も製造している。
Tadayuki YOSHIKAWA