混乱のシリア、全土で110万人超が家追われる 国連推計
(CNN) 国連の推計によれば、シリアのアサド政権崩壊後、不安定な状況に陥った同国では全土で110万人を超える人々が家を追われているという。 このうち数万人はシリア北東部にある約200の施設に身を寄せる。そこでは支援団体が食料や現金、衛生用品などを提供している。国連人道問題調整事務所(OCHA)が12日の更新情報として伝えた。 その上で、シリア第2の都市アレッポでは食料不足が蔓延(まんえん)していると付け加えた。燃料費も依然として高騰しているという。 近隣での戦闘を受けて水へのアクセスは遮断され、10日以降40万人以上が停電の影響を受けている。 国連と提携団体は、支援物資の供給に取り組む。11日には食料を積んだトラック26台がトルコから国境を越えてシリア北西部に入ったとOCHAは明らかにした。 しかし複数の検問所や安全保障上の問題があるほか、略奪の報告も入るなど、状況は依然として厳しいものとなっている。