同じ苦しみを知る誰かのために…「死産した経験」を明かしたセレブたち
2020年10月1日(現地時間)、モデルのクリッシー・テイゲンが第三子を死産で亡くしたことを自身のSNS公表し、夫のジョン・レジェンドと共に「感じたことのない深い悲しみに打ちひしがれた」と語りました。経緯を詳細に記録した投稿は議論を呼んだものの、その後クリッシーは、「あの写真は同じ経験をした人々や、必要としている人のためにシェアした」という旨のコメントを出しています。 想像を絶する心の痛みをシェアするのは、とてつもない勇気が必要だったはず。それも、世界中から注目を浴びるセレブならなおさら…。実は、死産について語ったセレブはクリッシーだけではありません。過去に、赤ちゃんを失った悲しみを明かしたセレブのコメントを、<レッド>からお届けします。
クリッシー・テイゲン
10月に、妊娠20週目での死産を公表したクリッシー・テイゲンとジョン・レジェンド。現在34歳のクリッシーは、1カ月ほど続いた出血がいよいよ悪化した時点で病院に搬送されたのだとか。 本人いわく、「トイレに行くたびに出血があった…でも、今日の大きな違いは、蛇口を少しひねって水が出たままのような状態になっていたこと」。 医師らの最善の努力もむなしく、その後すぐに息を引き取った赤ちゃん。インスタグラムに投稿された複数の白黒写真には、夫妻と、ジャックと名づけられた息子の写真も掲載されていました。 キャプションには、「ジャック、あなたの人生の始まりは大変だったわね、ごめんね。それに、あたなが必要としていたお家をあげることができなかった。いつまでも愛しているわ」と、ジャックへのメッセージが。 「どん底にいる時、私たちは悲嘆に暮れ、泣きはらすでしょう。でも、私たちはより強くお互いを抱きしめ、愛し、それを乗り越えるのです」と、クリッシーは投稿を結んでいます。
ケイト・ベッキンセール
女優のケイト・ベッキンセールは、クリッシーの投稿を擁護し、自身も同じ年頃に類似の経験をしたことを明かしました。 ケイトが強調したのは、それが自分にとっていかに衝撃的で孤独な時間だったか――そして多くの母親たち、また、父親たちにとっても同じであるということ。だからこそ、クリッシーの投稿を非難する人々に、疑問を投げかけたのです。 「赤ちゃんを亡くすという、とてもプライベートな写真をシェアしたクリッシーを批判する人々がいるようです。 魂が削られるような災難に見舞われても、あたかもそこにルールが存在するかのように。彼女や彼女の家族を知らないのに、誰にも見られていなければ、想像もつかない痛みに対してどう対処すべきか、意見ができると思っているみたいですね。 何年も前、私は20週目で赤ちゃんを亡くしました。私は妊娠について明かさないようにしていたから、悲しみで崩れ落ちたけれど、誰もそれを知らなかったと思います。 こうした経験には、深い悲しみや恥ずかしさ、ショックが伴う上に、赤ちゃんを亡くした後も、まるでその子がお腹にいるかのように体が機能し続けて、胸が張り裂けるような思いをするんです。 母乳が出て来るのに、飲ませる相手がいない。それは、最も孤独で魂を崩壊させるような時間です。特に、クリッシーのように心の結びつきがあり、支えてくれるパートナーがいない場合には。 他人の悲しみに立ち入ることができるのは、光栄なことだと思う。特に女性たちが、人生の出口が見つからなくて、まるで終わりがないような状態に陥ってしまう、こうしたテーマについて。 レジェンド家の皆さんにたくさんの愛を送ります。そして、人知れず苦しんできた女性やカップルたちにもたくさんの愛を送ります。他にもたくさん、同じ経験をした人がいることを知っているから。 クリッシー、赤ちゃんを亡くすことがいかに壮絶で、支えがなければ人生を一変させるほどのものだということを、明確にしてくれてありがとう。どう向き合うべきかは、悲しみに暮れている当人にまかせることにしましょう。 (周りの人ができることは)支援するか、黙っているかのどちらかだけ。彼女にとって、今はとても辛い時。祈りとハグをすべて人々に送ります」