ストイコビッチ氏がマラドーナさん追悼 90年W杯でアルゼンチンにPK惜敗…彼が抱き締め、かけてくれた言葉を忘れない
サッカーの元アルゼンチン代表で世界的なスーパースターだったディエゴ・マラドーナさんが25日、ブエノスアイレス近郊の自宅で死去した。60歳だった。地元メディアによると心不全を起こしたという。訃報を受けて名古屋グランパスでプレーした元ユーゴスラビア代表のドラガン・ストイコビッチ氏(55)がセルビア紙ブリツ(電子版)の取材に応え、「最も大きなものをなくした。彼はサッカーシューズを履いた魔法使い。自分にとっては心の支えで、まさに神だった。地球上に彼を嫌うサッカーファンはいなかったと思う」と哀悼の意を表した。 【写真】マラドーナのTシャツを着て号泣するファン 1990年イタリアで開催されたワールドカップの準々決勝ではユーゴスラビアはアルゼンチンにPK戦の末に敗れた。その際には「私は泣いた。マラドーナは私に近づいて抱き締めてくれた。彼は『泣かないでくれ。これも人生。でも、俺はおまえがどれほど優秀な選手かを見届けた。おまえには楽しみなことしかない』と慰めてくれた」と振り返った。
中日スポーツ