チョコレートプラネット、10年の下積みで見つけた〝ぶれない軸〟「6.5世代」芸人が見せる骨太な心意気
2021年4月、霜降り明星、ハナコとともにコント中心のバラエティー番組『新しいカギ』(フジテレビ系)のレギュラー出演が決定したチョコレートプラネットの長田庄平と松尾駿。現在でも『有吉の壁』(日本テレビ系)といったバラエティーで大活躍しているが、過去には約10年もの下積み時代があった。コント・漫才・ものまね…と、どんな形態にも対応できる〝ぶれない軸〟を彼らは、どのようにしてつかみ、人気をキープしているのか。「6.5世代」を体現する2人の魅力に迫る。(ライター・鈴木旭) 【画像】チョコプラ、こんな場所でも「おなじみのポーズ」を披露!?満面の笑みで交通安全を訴える2人
「ものまね」「お笑い」の垣根なくしたパイオニア
2017年、バラエティーで一気に露出が増えたチョコレートプラネット。きっかけは、2016年12月に放送された『ものまねグランプリ~ザ・トーナメント~ 今夜、真のものまね日本一が決まる!』(日本テレビ系)の出演だった。 まだレパートリーこそ少なかったが、長田は和泉元彌、松尾はIKKOのものまねで強いインパクトを残し、一躍注目の的となる。また、このことでデビュー以降2人が抱えていた壁も吹き飛んだ。長田は、当時の状況についてこう振り返っている。 「実は僕たちはそれまでひな壇のトークに苦しんでいたんです。コントをやっていない時の僕らは毒舌でもないし、賢くもないし、悪でもない。キャラがないコント芸人があの舞台で活躍するのは至難の技なんです。どんなコメントが帰って(原文ママ)くるかわからない芸人にはMCも振りませんからね」(2019年11月22日に掲載されたKKベストセラーズのWEBメディア「BEST TiMES」のインタビューより) ものまねしたまま、ひな壇に座ってトークを展開する。過去をさかのぼると、神奈月が『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で披露してはいるが、これを毎週のように持続させたのはチョコレートプラネットが初めてだろう。 また彼らと連動するように、野沢雅子氏(ドラゴンボールの主人公・孫悟空の声優で有名)に扮するアイデンティティ・田島直弥、和田アキ子のものまねで知られるMr.シャチホコが活躍している。この事実からも、チョコレートプラネットは“お笑い芸人”と“ものまね芸人”の垣根をなくし、バラエティーの可能性を開拓したパイオニアと言えるだろう。