植物油、家庭用が業務用を上回る コロナで異例の上半期
日本油脂検査協会がまとめた上期(4―9月)の植物油JAS格付実績は、前年同期比7・8%減(5万1651t減)の60万7454tとなった。新型コロナの影響で、外食店向けが中心の業務用(8kg~16・5kg)が26%減(5万3774t減)と落ち込んだ一方で、家庭用は10・7%増(1万5278t増)と伸長。 上期末時点の実績では、家庭用(4―9月実績15万7千698t)が初めて業務用(15万2958t)を上回った。加工用は4・2%減の29万6798t(1万3155t減)。加工用バルクも家庭用食品向けは伸長したが、外食・中食向けの食品工場や土産菓子等の減産が響いたと見られる。 なお、9月単月では家庭用7%増、業務用11・5%減、加工用0・5%減のトータル2・3%減。業務用は依然1割減が続いているが、単月3万tに迫る水準まで回復してきた。