「犯人の似顔絵」を目撃者の記憶から“形にする”技術を技能指導官から学ぶ 岡山県警で警察官対象に講習会
岡山放送
事件解決の有力な手掛かりとなる犯人の似顔絵。2023年、岡山県内ではこうした似顔絵が犯人検挙につながった事件が40件に上ります。この似顔絵作成の技術を身に付けようと警察官を対象にした講習会が7月12日、岡山市で開かれました。 岡山県警が開いた12日の講習会、全国で2人しかいない似顔絵の技能指導官が沖縄から講師に招かれました。 (沖縄県警 安里秀明技能指導官) 「写真が無くてもマリリン・モンローのイラストだと思う。誇張した目立つところを 表現していれば犯人は捕まる」 講習会には県内の警察官39人が参加。似顔絵捜査で重要なポイントは目撃者の記憶をしっかりと引き出すこと、そして、その情報から忠実に絵で表現することです。 (聞き取りの様子) 「ひげはない?」 「薄くあったような」 「あごに無精ひげ?」 「無精ひげというより、刈ってない」 参加した警察官は目撃情報を聞き取り、その情報をもとに犯人の似顔絵を完成させました。 (参加した警察官は…) 「基本的な技術の向上がないと、絵の上達ができない。基本を学び続けなければいけない」 (沖縄県警察本部 安里秀明技能指導官) 「(重要なポイントは)相手から聞いたことを正確に書き取ることだが、記憶(をもとにした)情報なので、コミュニケーションをとって相手に聞きやすい場を与え、聞き出して形にする」 岡山県警では2023年、187件の事件で似顔絵を作成していて、そのうち40件が犯人の検挙につながったということです。県警はこうした講習会を通じて似顔絵の作成技術をさらに向上させたいとしています。
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