シリア第2の都市を砲撃 反体制派攻勢、255人死亡
【イスタンブール時事】内戦下のシリアで29日、反体制派が第2の都市、北部アレッポにある大学施設を砲撃し、市民4人が死亡した。 国営メディアが伝えた。アレッポに近い北西部イドリブ県に拠点を置く反体制派は27日にアサド政権に攻勢を仕掛け、政権軍も後ろ盾ロシアと共に空爆を実施した。在英のシリア人権監視団によると、これまでの死者は市民を含め255人に達した。 イドリブ県では、2020年3月にアサド政権を支えるロシアと、反体制派を支援するトルコが停戦で合意した。ロイター通信によれば、今回の攻撃は停戦発効後では最大規模だという。 反体制派は、アサド政権とロシアがイドリブ県内へ攻撃を強化していることに反発。政権が支配するアレッポ周辺の集落を多数制圧した。反体制派の一部がアレッポ市内に入ったとの報道もある一方、政権軍は声明で「テロリストを撃退している」と主張した。