iPhone登場から10年、身の回りで起きた10の変化
たくさんの「顔」を持つようになった
Facebook、Twitter、Instagram、LINE、カカオトーク、mixi……。これらすべてのSNSでアカウントを持っているという方もいるのではないでしょうか。iPhoneの登場はSNSの爆発的な普及拡大の引き金になり、誰もが使うSNSに合わせて“ソーシャルグラフ(ネット上の人間関係)”や自分自身のキャラクターを使い分けるようになりました。 SNSは自分のリアルな日常生活をネット上に投影する手段として活用され、自分自身という存在をソーシャルグラフの中でどのように演出するかという“プロデュース視点”を誰もが持つように。そして最近では、いわゆる“インスタ映え”する写真を友人同士の間で競い合うことがSNSにおけるコミュニケーションの大きなポイントになってきています。
プライベートでメールを使わなくなった
iPhoneの登場をきっかけにしたSNSの普及は、ガラケー時代のコミュニケーション手段として欠かせないものだった“キャリアメール”を不要なものにしました。SNSは友人や知人との繋がりを作る手段としてだけでなく、大切な家族や親戚、恋人とのコミュニケーションにとっても欠かせない手段となり、キャリアメールで行っていた連絡はLINEやiMessageですることに。 家族でLINEグループを作って、外出先から“遠隔家族会議”をするというシーンも、当たり前の光景になりました。キャリアメールを使うことがなくなったことで、ユーザーは通信キャリアとの契約にこだわる必要がなくなり、いわゆる“格安SIM”が台頭するきっかけを生み出しています。
誰もが“報道カメラマン”になる時代になった
iPhoneの登場は、携帯電話用カメラの劇的な進化をもたらしました。わざわざコンパクトカメラを持ち歩かなくても、高性能なスマートフォンのカメラは高精細な写真や4K解像度の高画質な動画をいつでも、どこでも撮影できるようになりました。 これにより、日常生活の中で事件や事故、災害などに遭遇した際には、その場にいる全員がスマートフォンで目の前の模様を撮影する“報道カメラマン”に。個人が撮影した事件や事故の模様がSNSやYouTubeを通じて“ニュース”になり、マスメディアも重要な情報ソースとして活用する時代が生まれました。 特に、自然災害発生の瞬間などを収めた写真や動画は、今後の防災対策などを研究する上での大きな資産となっていくはずです。