スピーディーな展開で考察が進む…滝藤賢一の役にも注目<君と世界が終わる日に>
竹内涼真主演ドラマ「君と世界が終わる日に」(毎週日曜夜10:30-11:25、日本テレビ系) の第2話が1月24日に放送。生ける屍=ゴーレムが街をさまようなかで生き残った仲間たちと行動を共にする響(竹内)。そして別の場所で生き残っていた響の恋人・来美(中条あやみ)。それぞれが苦しい選択を迫られた。(以下、ネタバレがあります) 【写真を見る】滝藤賢一が“世界の終わり”に立ち向かおうとする研究者・首藤を演じる ■互いに危機的状況に立ち向かう響と来美 日本テレビとHuluの共同製作による本作は、主人公・響が恋人と再会するために、死と隣り合わせの終末世界を生き抜く姿を描くサバイバルラブストーリー。地上波ゴールデンタイム連ドラとしては日本初の本格ゾンビ作品となる。 第2話は、響と来美、それぞれが危機的状況を迎えた。手に入れた無線から聞こえた声で、来美が生きていることを確信した響は、本郷(大谷亮平)らと来美が告げた交差点に向かったが、そこには無人のバスと化け物たちの死骸が。周囲に散らばった薬莢(やっきょう)から来美が自衛隊に救助されたと推測し、自分たちも駐屯地に向かうことに。 ところが、化け物に噛まれていた宇和島(笹野高史)に異変が現われる。等々力(笠松将)は、感染した宇和島が化け物になる前に殺してしまおうとするが、ミンジュン(キム・ジェヒョン)から姉が日本でワクチンの研究をしているという話を聞いた響は、その望みにかけて宇和島の命を守ろうとした。だが、宇和島は化け物たちの餌食となる道を選んだ。 一方、来美は自衛隊のトラックで駐屯地に向かっていたが、化け物を轢いたトラックがコントロールを失い、納屋に激突。その衝撃で、来美と一緒に運ばれていた幼い兄妹の兄・勝利(田中奏生)の胸に鉄筋が突き刺さる。自衛官と共にいた医師・ジアン(玄理)が筆頭となって緊急手術をすることになり、研修医の来美は実践の経験がないものの助手を願い出た。手術が無事に終わり、ホッとしたのも束の間、来美は化け物に襲われ、とっさに手にしたハサミで化け物を刺し殺した。 ■物語のカギを握る研究者を演じる滝藤賢一 過酷な現実を前にした響と来美が、通信が途絶えたトランシーバーに互いを気遣う言葉をかけあうシーンは胸に迫るものがあった。しかし、ラストは再び衝撃の出来事が起きた。響たちがようやく駐屯地の門前に着いたところで銃声が響き、本郷がその銃弾に倒れたのだ。 ゾンビサバイバル×ラブストーリー×ミステリーが絡み合う物語となる本作。第1話の吾妻(鈴之助)に続いて今回の宇和島のゾンビ化による死だけでなく、響たちをひっぱってきた警察官の本郷のまさかの死というスピーディーな展開で、SNSには考察投稿が上がり始めている。 そんななかで注目されているのが滝藤賢一演じる研究者・首藤。感染症対策の研究者で、来美たちが避難した駐屯地の医療班トップであるという役どころ。 滝藤は、1月22日に放送されたドラマ「バイプレイヤーズ~名脇役の森の100日間~」(毎週金曜夜0:12-0:52ほか、テレビ東京系)第3話に本人役で出演し、大暴れしたことが記憶に新しい。また、本作と同日に放送されている大河ドラマ「麒麟がくる」(毎週日曜夜8:00-8:45ほか、NHK総合ほか)では室町幕府最後の将軍・足利義昭を演じており、本作と同枠の前ドラマ「極主夫道」(2020年)では元極道のクレープ屋という役柄だった。 確かな演技力で振り幅のある役に次々と扮(ふん)する滝藤。本作は第1話ラストで、首藤が鎖につながれた化け物たちを見下ろすシーンがあったこともあり、深読みして「黒幕?」という声も上がったが、キーマンであることは間違いなく、大いに期待したい。 なお、第1話放送後に本作の公式HPが大幅に更新され、タイトルの“世界”の文字をドラッグして180度回転させると、番組公式裏サイトへと転送されるように。そこではゴーレムに関する考察資料、ゴーレムの裏側がわかる特別映像などのコンテンツが展開していく。 ■1月31日(日)放送 第3話あらすじ 避難所であるはずの自衛隊駐屯地にたどり着いた響たちを、突如襲った銃撃。銃弾に倒れた本郷を残し、響たちは命からがらその場を後にする。さらに自衛隊内部では、響たちが先に発砲したという虚偽の報告がなされ、テロ集団とみなされていた。 3日後。夜ごと凶暴化する化け物たちの群れから身を隠しながら、疲労と寝不足でボロボロになった響たちは、化け物が占拠する封鎖区域の外、横浜を目指していた。夕闇が迫るなか、あるショッピングモールに逃げ込むと、人気女優の中越美亜(芳根京子)が助けを求めてきた。 一方、自衛隊駐屯地にいる来美は、まもなく上層部から射殺命令が下るという“テロ集団”のなかに響がいることを確信。響を見つけ出すため、危険な化け物たちのサンプル採取に同行し、駐屯地の外に出ることを願い出る。そんななか、来美は首藤に連れられ、施設の一室で信じられない光景を目にする。