第10回市場問題PT会議 報告書案(全文1)市場の将来像はIT+物流センター
市場の将来像はITプラス物流センター
それから44ページでございますが、これが1つの私どもの考えであります。豊洲市場を開場するということは今のままの築地が豊洲に移転することではない。で、時代の変化を見てまいりますと、その将来像はITプラス物流センター。これが強みだろうと。この機能強化であると。で、同じように築地改修案を出しておりますが、現在の築地市場を延長し、継続することではないと。築地ブランドを維持しながら伝統と革新を融合させて、経済的に自立した食のテーマパークとして再生をすると。今のままでは衰退をする、いずれにしても、という考えであります。ですから豊洲市場と築地市場。これはある同じものを豊洲に置くのか、築地に置くのかという問題ではなくて、これは目指す市場の在り方が異なるという考えであります。 で、このことを図示しているのが48ページでございます。48ページに今の市場の流通の荷物を分類してあります。Dが他市場への転配送です。Cが市場取引量、場外市場ですね。いわゆるスルーしていく荷物です。で、市場と競合している流通、競争している流通ですね。産直であるとか、あるいはスーパー大手であるとかっていうのは、このDとCに強みがあります。で、この強みを取り入れていくっていうのが豊洲市場のITプラス物流センターの目指すところ。 で、それではいわゆる市場といわれる仲卸がいて、物とお金が一体に動くというBの領域ですが、このBのところが築地の改修。市場と食のテーマパークというコンセプトの中心であります。というように豊洲と築地というのは、目指す市場の在り方というものが異なっていると。こうやって生き残りを懸けていくというのが、市場の在り方の考えでございます。 以上、まず第1章です。私からは以上ですけれども、それじゃあ、菊森先生と梶田先生、ちょっとコメントをお願いします。 【連載】第10回市場問題PT会議 報告書案取りまとめ 全文2へ続く