19日に愛知県警が公開したのは、窃盗グループとみられる人物たちが“下見”をする様子を映した防犯カメラの映像。

防犯カメラの映像（提供：愛知県警）

午前4時。暗闇のなかに現れたのは1台の白い車。車のライトは消えています。 住宅の前に止まると…降りてきたのは2人の黒ずくめの人物。すると、1人は高い塀をよじ登って敷地内をのぞきこみ、ライトで一瞬、家を照らしました。 そして、2人でなにかを指さし、話し込む様子も…。その後、2人は車に乗り、走り去って行きました。その時間はわずか1分ほど。 2人は、玄関の位置や、セキュリティなどを確認しているとみられています。すぐに犯行におよばず、立ち去ったそのワケは…。

窃盗グループから押収したメモ（提供：愛知県警）

これは、愛知県警が公開した窃盗グループから押収したメモ。 そこには、家族構成だけでなく、別居している娘の情報までもが細かく書かれています。 さらには、「3階建て、1階駐車場、2階、金」と家のなかのどこに金が置いてあるかが書かれていたのです。 警察によると、窃盗グループ内で複数回下見した情報を共有しているといいます。

窃盗グループから押収したメモ（提供：愛知県警）

別のメモには、家の間取りを記したものも。そこには「男2、女2、犬が2」とペットの情報や、家具の位置まで書かれています。 そして、物置には金があることが分かるよう“金”の文字が丸で囲まれ、強調されていました。 なんと、こうした情報は、業者などを装って計画的に家に入りこみ、情報を入手しているというのです。

警察は、自宅に必要以上の現金を保管したり、SNSで住所や行動が特定されるような投稿をしないよう呼びかけています。