「陽キャ」の陰で悩んだ――ナオト・インティライミ「僕だって弱音は吐きます」【#コロナとどう暮らす】
一方で自分は、「アーティスト」ではないとも感じるという。 「真のアーティストって、絵描きさんとか芸術家の方イメージなんですけど、世間の評価なんて関係ない。俺は、これを描くんだ。という硬派なイメージがあるんです。例えば、ライブに置き換えた場合、会場が盛り上がらなくても、オレたちはいい演奏だったからそれはそれでOK! っていう。そういうのに憧れはあります」 「でも、自分の場合は」といって、こうも続けるのだった。 「こっちがどんなにいい演奏をしても、会場が盛り上がらなかったら、それは失敗だと思ってる。会場に足を運んでくれた皆さんと一緒に、ライブはつくるものだと。お客さんがいで、初めて歌えるんですよ。いつもお客さんから力をもらっています。そして、それをまたみんなに返したいと思って歌っている。もし無人島に流れついて自分一人しかいなかったら、歌ってないかもしれません。でも、そこに猫が1匹ニャーッって来たら猫に向かって歌い始めるんじゃないかな」