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最近週末の定番「新車ディーラーの折込チラシ」を見なくなったワケ

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地域ディーラーの折込チラシが営業ツールの定番だった

 新車ディーラーは、“商談会”や“発表展示会”などという、イベントをほぼ毎週末に行っている。そして、それらの告知も兼ねて、毎週土曜の朝刊には新車ディーラーの折り込みチラシが数多く入っていたりする。ただ、いまは新型コロナウイルスの感染拡大予防の意味からも、イベント開催や折り込みチラシは自粛傾向となっているようだ。 【写真】派手なデザインで目を引くのが特徴的なチラシのイメージ  折り込みチラシは、たとえば扱い車のなかでフルモデルチェンジを実施した車種の発表展示会や、年度末決算セールで勝負となる週末など、“気合”の入ったイベント開催時には、三大全国紙(読売、朝日、毎日)すべてにチラシを折り込むことが多い。だが、そこまで大掛かりなものではないときには、三大紙のうち購読者数の多い新聞に絞り込むことになるとのこと。  ただし、ここのところ新車ディーラーの折り込みチラシは激減傾向にある。その最大要因は新聞の定期購読者の減少である。しかも、そのなかで新聞の定期購読を続けている購読者の年齢はかなり高まっている。現役世代ではネットニュースなどで事足りているのは、通勤電車のなかで新聞を読んでいるひとがほぼいなくなったことからも明らか。  とはいっても、折り込みチラシを情報源としてより活用しているセミリタイアやリタイア層のほうが、若年層よりは新車購入には積極的。折り込みチラシは、全盛期よりも量は減っているものの、まったくなくなるということにはなっていない。

時代はインターネット広告にシフトしている

 それでは、いまどきの新車ディーラーの、イベントやお買い得車の情報発信は何がメインかといえば、ウエブサイトのバナー広告になるとのこと。確かに仕事柄自動車関係の情報サイトにアクセスすることが多いこともあるのか、筆者については新車ディーラーのバナー広告が目立っている。  ある関東地域の新車ディーラーで話を聞くと、「バナー広告の効果はけっこうあります。ただ興味深いのは、店舗最寄りのお客さまというより、やや遠隔地からご来店されるお客さまが目立ちました」とのこと。  いまどきの世間は“自動車”への感心が低くなっており、自宅最寄りにどんな新車ディーラーがあるかもあまり意識せずに生活しているひとも多い。つまり、どこに広告で目に留まったクルマを扱うディーラー店舗があるかわからないので、バナー広告を出しているディーラー店舗で、自分の生活圏内にあるならばそこへ出かけるということになるようだ。話を聞いたディーラーは県境地域に店舗を構えているので、隣接県から越境して新車を買いに来るお客も目立っているという話であった。  ただ、そのような消費行動ならば、継続的に同じ店舗で新車を乗り継いでもらうということはあまり期待できない。やはり店舗最寄りに居住するお客のほうが、“定着率”がいいとディーラー側は考えている。そこでバナー広告を出す傍らで、昔ながらの住宅一軒一軒への、取り扱い車種ガイドも兼ねたリーフレットのポストインを積極的に行う店舗もあると聞く。「オートロックのマンションなども多いので、効率は昔ほどよくないですが地道にやっているようです」とは、業界事情通。  いまどきは、デジタルツールと、昔ながらの足を使ったアナログ販促活動を併用している店舗が多いのが実状のようだ。

小林敦志

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