1人だけ本物がいるけど分かるかな？

　【吉本新喜劇・吉田裕の「座長すんのか～い」】「振り返ってみれば今年一年も早かったな！」って居酒屋で語り合ってる吉本新喜劇の吉田裕です。 　新喜劇にとって節目となる65周年を迎えた一年でした。これも諸先輩方や新喜劇を愛してくれる皆さまのおかげです。ありがとうございます。個人的にもいろんなことをさせていただきました。 　5月に大阪・万博記念公園では子供たちと野外で新喜劇フェスをしました。コロナ禍ではお客さんの声出しはNGだったのですが大丈夫になり、久しぶりにみんなで「毛細血管がいっぱい詰まってるとこ、ワキ！」って叫びました。 　当たり前のように「ワキ！」って叫びましたと書いてますが、よくよく考えると変な光景ですね。裸のおっさんがワキを見せ、「毛細血管がいっぱい詰まってるとこ！」って叫ぶと「ワキ！」ってみんなで言う。やばいですね。冷静に考えてやばいです。でも、それも新喜劇で乳首ドリルやって、見てくれて、知ってくれる方がいるからできるんですよね。ん？まとめ方が間違ってたらすみません。 　それから今年は初めてソロキャンプをしました。山の中にたった一人でいると時の流れがゆっくりで、風の音しか聞こえない。自分のペースでただお酒を飲み、気づいたら朝でした！何しとんねん！しかも、自分で言うのも何やけど、新喜劇の話やったんとちゃうんかい！ 　最後はやっぱり吉本新喜劇65周年記念ツアーです。全国各地に行かせてもらっており、今は島根県。前夜、ホテルに着いた後、カードキーを部屋に置いたまま出てしまい、部屋に入れなくなり、フロントに行くと夜中なので誰もいない。ロビーのソファで朝5時まで寝ました。寒かった！けれど、これもまた思い出です。 　普段、新喜劇で行っていないところにも行かせてもらい、各地でお客さんの熱気に感動しています。毎年いろんなところに呼んでもらえるように、これからも頑張っていきたい。笑って明日につながるような芝居をしていきたい。来年も吉本新喜劇をよろしくお願いします！ 　◇吉田　裕（よしだ・ゆたか）1979年（昭54）3月29日生まれ、兵庫県高砂市出身の45歳。2005年、吉本新喜劇「第1個目　金の卵オーディション」に合格して入団。23年5月、座長就任。吉本総合芸能学院（NSC）大阪校23期生で同期に友近ら。血液型B。