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江本孟紀~解雇された原監督が「人生でこんな屈辱を受けたことはない」と言った

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ニッポン放送

黒木瞳がパーソナリティを務める番組「あさナビ」(ニッポン放送)にプロ野球解説者の江本孟紀が出演。新刊『監督・原辰徳研究 この「名将の器」に気付かなかった面々へ』を書くきっかけとなった、解雇されたときの原監督に言われた一言について語った。

黒木)今週のゲストはプロ野球解説者の江本孟紀さんです。7月に徳間書店から『監督・原辰徳研究 この「名将の器」に気付かなかった面々へ』という本を出されましたけれども、原監督が最初に監督になられたとき、2シーズンで終わって辞められて、そのとき江本さんにかけられた言葉が、江本さんとしてはすごく印象的だったということを書かれていました。そのお話を伺ってもよろしいですか? 江本)巨人の監督を、堀内さんという新しい監督に替えるときに、オーナーと次の監督と原監督の3人が、並んで記者会見をしたのですよ。そのシーンをテレビで見たとき、晒し者のような雰囲気があったのです。記者会見が終わった後も、残り8試合あって、広島でニッポン放送の解説があったので広島へ行きました。球場に解任されたばかりの原監督がいたのですが、普段ならいろいろな人が周りにいるのに、誰もそこへ行かない。そこで、ニッポン放送のアナウンサーだった深澤さんという方が、「監督に声を掛けて来いよ」と私に言うのですよ。嫌だと思いつつも行ったら、私が来たことが雰囲気でわかったのでしょうね。原監督が振り向いて、「私、クビになりましたよ」と言ったのです。そう言うとは思わなかったので、「そうだね、残りも頑張ってよ」と会話にならない会話をして、私も早く帰りたかったわけですよ。うまいこと何かを言って帰ろうとしたら、原監督がまた振り向いて、「江本さん、人生でこんな屈辱を受けたことはないですから」と言ったのです。 黒木)はい。 江本)「そこから先の心情は私が解説で話すから、言わないでね」と言いました。あれほどの屈辱を受けて我慢しながら、普通は残り8試合をやらないですよね。だけど、それをやるところが、彼の大人の部分だと思います。そのときの印象はずっと残っていましたね。 黒木)それが、今回の『監督・原辰徳研究 この「名将の器」に気付かなかった面々へ』という本を書かれたキッカケでもあったのですね。 江本)原ファンの人も、そうでない野球ファンも、「空気に流されないで、じっくり原監督を見てくださいよ。成績を見ればわかるでしょう」と。原監督のイメージはどうしてもスターで、お坊ちゃんで、巨人で順風満帆に来ているように見えますが、実はそうではないのです。監督としての苦労もしています。昨年(2019年)、原監督が巨人の監督になるまで、巨人はしばらくBクラスでしたからね。これを立て直すために3度目の監督をやり、すかさず優勝して、ということであれば、今年(2020年)も私が本を書いた通りの進行をしていますので、「そのまま優勝してまた実績をつくり、多くの人が存在を認めなければいけない」という思いもあります。 黒木)江本さんはご病気を克服して、考え方も変わられたのではないですか? 江本)私は60歳を過ぎて、「どうやって死ぬのだろう」と漠然と考えるようになっていたときに、癌だと言われました。もう70歳も過ぎたので、どれだけ生きられるかはわからないですけれど、「この世に旅に来ているような気持ちで、見たり聞いたりしながら、好きなことをして終わってもいいのではないか」と思いました。ある種の達観はしていますね。

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