避難所での感染症予防を 災害多発時期前に熊本県が注意喚起
大雨など災害が多発する時期を前に、熊本県健康危機管理課は23日、避難所での感染症予防について注意を呼びかけた。 避難所は被災者が密集する可能性がある一方で、手洗い用の水が不足するなど感染症のリスクが高まる。特に夏場は気温や湿度が高く、停電時は冷蔵庫が使えないなど、食中毒にも注意が必要となる。 同課によると、避難所ではできる限り手を洗い、マスクを着け、被災者同士が離れる工夫が必要。手が洗えない場合、袋入りの食べ物は手で触らずに直接食べる。おにぎりはラップや使い捨て手袋を使い握るなど工夫する。被災した家屋でも、ゴーグルやマスクでほこりから目などを守り、けがをした際は流水で洗い消毒する。 同日発表した13~19日の県感染症情報によると、感染性胃腸炎が県内50定点の医療機関から317人(前週比33人減)報告された。菊池保健所管内で警報レベルが続いている。 全数報告分は、日本紅斑熱3人、梅毒2人、クロイツフェルト・ヤコブ病(CJD)1人だった。(豊田宏美)